中国バブル崩壊は、レアメタル暴落が引き金に?

シャドーバンキングと、レアメタルバブルは表裏一体

レアアースマネーは、シャドーバンキングと「直結」(中国南西部のレアアース鉱山、Imaginechina/アフロ)

中国のシャドーバンキング(影の銀行)問題が、かまびすしい。中核の理財商品以外のものも入れると、トータルではGDPの約4割(300兆円)以上のボリュームという説が一般的だ。そのシャドーバンキングが、実は中国のレアメタル市場と超密接な関係があることをご存じだろうか。いや、それどころかレアメタルバブルがはじければ、シャドーバンキングの破綻にまで及ぶ危険性があり、それはいつ起きても何も不思議はないのだ。そこで今回からはしばらく、中国のレアメタルの投機市場に、焦点を当ててみたいと思う。

主要32種のうち、中国が過半を支配するレアメタル

さて、中国は「世界最強のレアメタル国家」である。レアメタルの資源、生産、消費の全てにおいて世界シェアトップだからだ。タングステン、レアアース、アンチモニー、インジウム、ビスマス、マンガン、モリブデン、バナジウムなど、多くのレアメタルは中国の影響力で国際市場が左右されるといっても、過言ではない。

レアメタルの特徴は、市場が小さく供給ソースが限られているため、価格操作がしやすい特徴がある。これが非鉄金属や鉄鋼市場になると、規模が大きすぎるから莫大な資金量が必要になるため、中国の思い通りにはならない。

レアメタル生産の大半が中国であるから、中国が鉱山の資源供給を絞ったり、生産量に制限を加えたり、対外輸出のEL制度を強化すれば簡単に国際相場は跳ね上がる。一方、内外市場の電子材料や機能性材料の技術革新の傾向を把握すれば、どのレアメタルの需要が伸びるのかがわかるから、比較的簡単に投機や価格操作で支配できるのである。こうしてレアメタル市場を見てみると、経産省の定めたレアメタル32種類のうち、実に半分以上が中国の支配可能な元素となる。だからこそ、裏の金融システムを使ううま味も出てくるのだ。

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