マリーヌ・ルペンが支持を伸ばした真の理由

父ジャンマリーを追放した効果は大きかった

5月1日、ヴィルパントで行われた国民戦線の集会で演説をするマリーヌ・ルペン候補(筆者撮影)

フランスの大統領選決選投票が5月7日に行われる。弱冠39歳で新たな政治運動「前進!」を立ち上げたエマニュエル・マクロン候補と極右「国民戦線」を代表するマリーヌ・ルペン候補の一騎打ちの行方はどうなるのだろうか。

事前の世論調査ではマクロン候補が6割の支持を得て当選する見込みだが、ルペン候補にとっても2002年の大統領選(このときの候補は父親)に続いて第2回投票まで持ち込むことができたのは大きな収穫といえる。

反移民、反EUを訴える政党を率いるルペン候補がなぜここまで勢力を拡大させているのだろうか。決選投票に向けて集会やデモが行われたパリで現地の声を拾ってみた。

ルペン候補には幅広い層の支持者がいる

5月1日、パリ中心部から北東へ約18キロにあるヴィルパントにある展示会場「Parc des expositions Paris Nord Villepinte」で開催された、国民戦線の集会に足を運んでみた。

会場の外で「ルペンを大統領に」と叫ぶ支援者たち(筆者撮影)

ヴィルパント駅を出ると、会場に向かう途中の路上には数人の銃を抱えた警察官が並び、国民戦線のスタッフが集会参加者の所持品をチェックしていた。筆者もバッグの中身を開けて、見てもらう。物々しい雰囲気だ。

無事チェックを終えて、会場となった展示センターまでの約1キロを歩く。歩行者の顔ぶれを見ると、20代の大学生と思しき若者がよく目に付いた。小さな子供を連れた家族や女性も多く、排他的な政策を掲げる極右政党の支持者の典型として報じられることが多い「保守的な」「教育程度が低い」「貧しい」「中高年の」「白人男性」ばかりではないことを思い知らされる。

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