ベンツ「Eクラス」が示す、少し先のクルマ 新型クーペ&カブリオレも登場、最先端技術が満載

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新型Eクラス・クーペ/カブリオレの車両本体価格は669万~1145万円の設定となる。普通のサラリーマンが、おいそれと買える金額ではない。まぎれもない超高級車であり、試乗だとしても実際に乗る人、乗ったことがある人の絶対数は多くないだろう。

記者はこのクーペ/カブリオレの発売に先駆けて、Eクラスのセダンモデルに少しだけ試乗したことがある。表現がつたなくて恐縮だが、「車とはこんなに静かで安定して走れるものなのか」というのが試乗の率直な感想。道路の凸凹や舗装の継ぎ目など、みじんも感じなかった。ブレーキが恐ろしく効くのも驚きだった。

次期「Sクラス」に搭載予定の技術を先行採用

そしてクーペ、カブリオレモデルにも搭載されている、最新の安全・快適装備の数々に何より恐れ入った。聞けば、この8月下旬に日本への投入を控えている、最高級モデルの次期「Sクラス」に搭載される予定の次世代システムが、先行採用されているのだという。

360°カメラで周囲の状況も丸わかり

たとえば、安全運転支援システム「レーダーセーフティーパッケージ」。ミリ波レーダーとカメラを組み合わせることで、先行車の停止にも対応する渋滞追従機能や、先行車両の動きとともに車線カーブをとらえて、車間距離を維持しながらステアリング操作をアシストする機能を持つ。前方を横切るクルマや歩行者の飛び出しをとらえ、音で警告するとともに、ドライバーが警告に反応しなければ、自動緊急ブレーキをかけるといった機能なども備えている。

そのほかにも、対向車や前方車などほかの車両にハイビームが当たらないように自動的に照射範囲を制御して、最大限の視界を確保する「アダプティブハイビームアシスト・プラス」と呼ぶヘッドランプや、最適な縦列、並列駐車が自動で可能になる「アクティブパーキングアシスト」を標準装備。オプション設定となるが、真上から自分の車を見下ろすように俯瞰する映像で、周囲の状況を把握できる「360度カメラシステム」なども用意されている。

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