プロ野球2軍の試合、知られざる楽しみ方

食うか食われるかの勝負が始まっている

熾烈なイス取りゲームをぜひお見逃しなく(写真:digi009 / PIXTA)
いよいよプロ野球が開幕しました! 今年はどのチームが優勝するのか、応援しているチームの動向に一喜一憂している方も多いのではないでしょうか。
華やかな舞台で、鮮やかなプレーを見せるプロ野球選手たち。しかし、1軍で活躍するヒーローたちの陰には、たくさんの「2軍選手」の存在があります。
プロ野球通でもなかなか知り得ない、そんな「2軍のリアル」を、現役監督である田口壮さんが解説してくださっているのが『プロ野球・2軍の謎』です。元メジャーリーガーだからこそ書ける日米ファームチームの違いや、2軍の試合の楽しみ方、監督としての苦労話など、内容の一部を抜粋しお届けいたします。

2軍の試合の特徴

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

2軍はあくまでも1軍のために存在しています。とにかく勝利あるのみという1軍に対し、勝利と同時に育成が求められるのも、2軍の特徴です。

また、2軍の試合では「試してみること」が多く見られます。1軍の試合では試せないことをあえてやってみたり、様子を見る場としても使われます。

2軍の試合を観戦中に、ボコボコに打たれている先発投手をなかなか代えないというシーンがあったとすれば、「この投手に最低3イニングは投げさせるように」なんていう1軍からの指令が出ているかもしれません。

2軍戦は、ケガから復帰途中の1軍選手が、調整をするための場にもなります。いざ1軍の試合ともなれば、中途半端なプレーはできません。長いシーズンで、どこにもケガを抱えていない選手など皆無と言っていいでしょう。ですから、「何があっても動ける」というところまでは回復しておらず、もう少し調整が必要な選手はしばらく2軍にいて、「今日は2打席だけ立っておくか?」「まだ足が不安だから塁に出たら交代するか?」など、監督・コーチと相談しながらプレーすることがあります。

少し無謀なくらいガツガツした部分を見せられるのも、2軍の試合の特徴です。粗削りで、不恰好ですが、熱がこもっています。

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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。