マンU、東北支援になぜこだわる アジア太平洋部門責任者に聞く「日本戦略」

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7月23日に行われた横浜F・マリノス戦でも活躍した、マンチェスター・ユナイテッドの香川真司選手(写真左。右はマリノスの奈良輪雄太選手) (C)Manchester United

アジア・太平洋においては1990年ぐらいから、テレビでプレミアリーグの試合放映が多くなり、特に人気が上がってきたということがある。

人気が上がることによって、より優秀な選手をわれわれが獲得できるようになってきた。より優秀な選手を獲得できるようになったことで、より勝つことができるようになり、それによって、また人気が上がっていく。そうした好循環が、過去20年から25年ぐらいの間に非常にラッキーな形で回ってきたと思う。

アジアへの「ツアー」はマンUが先駆け

これも大事なことだが、今回、われわれが日本にツアーで来たように、(単発の親善試合等ではなく)別の地域でツアーを行ったチームは、プレミアリーグではマンUが初めてだ。

われわれが初めて日本へツアーに来たのは、20年以上も前の1989年にさかのぼる。ツアーを行い、その地域のファンのことを非常に大事だと思っている、というメッセージを伝える。それは、マンUが初めてやったことであり、アジアでのファン作りにも非常に役に立っている。

――プレミアリーグでのライバルであるアーセナルも、アジアツアーの一環として今回来日し、名古屋グランパスや浦和レッズとフレンドリーマッチを行うなど、日本のファン開拓に力を入れている。日本やアジアのファン開拓ではマンUのほうが先行しているようだが、アーセナルなどとの違いで特に意識していることは?

ここでアーセナルについてのコメントは控えるが、アーセナルもすばらしいクラブだし、大きな敬意を払っている。ただ、マンUはアジアには何回も来ており、今回で6回目か7回目になると思う。

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