アメリカ人記者は帝国主義者バスで移動した

記者が見た北朝鮮「重大イベント」の一部始終

 4月13日、世界から孤立した国家、北朝鮮で大勢の外国人記者たちに混じり、ロイターの取材陣として同国を訪れることは貴重な体験である。写真は、新たな住宅街「黎明通り」の完成記念式典前に旗の後ろに立つ兵士ら。平壌で撮影(2017年 ロイター/Damir Sagolj)

[平壌 13日 ロイター] - 世界から孤立した国家、北朝鮮で大勢の外国人記者たちに混じり、ロイターの取材陣として同国を訪れることは貴重な体験である。

15日に開催される故金日成主席の生誕105周年の記念式典に招待された記者団は、何時間も一カ所に集められ、水を飲むことも、電話をかけることも許されなかった。そして、金正恩朝鮮労働党委員長による、平壌に新たに整備された住宅街の完成記念イベントに連れて行かれた。

その準備は12日夜に始まった。北朝鮮政府当局者が午後10時過ぎに、宿泊先のホテルにあるメディアセンターに駆け込んできて、仕事をやめ、ノートパソコンをしまうよう私たちに言った。その理由は「今夜はここに戻らない」というものだった。

「大規模で重大」なイベントへ

私たち記者はロビーに集められ、「大規模で重大」なイベントが13日にあると告げられた。米国の警告に対抗して北朝鮮が核あるいは長距離ミサイル実験を実施する可能性があり、緊張が高まっていたため、その言葉は衝撃的だった。

当局者は詳細を語らなかった。ただパスポートとカメラだけ持って行けと言った。それ以外は、電話もノートパソコンも水もだめだと告げた。

「水もだめなのか」と私たちはたずねた。

当局者の1人はばつの悪そうに話を変えた。

「単刀直入に言う。トイレがないため、イベント前には排尿・排せつを済ませるように」

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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。