新入社員は「歓迎会」をどう乗り切るべきか 飲めない人でも「ビールで乾杯」自体が重要

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もちろん、役職順といっても、たとえば常務と部長が離れた席に座っていて、常務だけについで、次は部長の席まで移るというのは不自然なので、まず常務、次に常務の両隣や向かいの人などについでから、部長の席に移動する。

あいさつ回りの際は、必ず、「改めまして、◎◎部△△課に配属になった〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と、その都度、短い言葉であいさつをする。先輩や上司がお酒をついでくる場合は、ひと口程度でとどめよう。みんなの返杯を受けていると飲みすぎてしまうからだ。泥酔は最も避けたいマナー違反。酒量はつねに控えめを心掛けたい。

つぎ終わったら、「それでは一生懸命がんばりますので、よろしくお願いいたします」と未来につながるポジティブな言葉で切り上げ、次の席に移動する。

相手の話が長いときの、うまい「切り上げ方」

中には、サークルやゼミなど学生時代の話や会社を選んだきっかけ、これからやりたいことなどを尋ねてくる先輩や上司もいるだろう。就職活動で鍛えた得意な話かもしれないが、宴席では短めがポイント。

「1つの話題に対して30秒から1分くらいが適切な長さだと思います。また、自分の話をするだけではなく、『先輩の場合はどうでしたか?』といった具合に聞き返すことも重要です」(伊東氏)。先輩の思わぬ一面がわかったり、仕事のヒントが得られるかもしれない。相手への関心を示す質問によって、先輩からの好感度もアップするはずだ。

話が弾むと、今度は、話の切り上げのタイミングに悩むかもしれない。先輩の話が一区切りついたところで、「それでは、次は××さんのところにあいさつに伺ってきます」と言うのが無難だろう。そのときも、「今後ともよろしくお願いいたします」と未来志向のポジティブな言葉を忘れずに。

最も悩むのは、話が長い上司や先輩の場合だろう。入ったばかりの新入社員が話を遮るのも失礼だ。「そういうときには、腰を据えて5分間話を聞きましょう。人は自分が一方的に話し続けているときに、5分が経過すると『話した!』という満足感を得られやすいといわれています」(伊東氏)。

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