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iPS細胞の研究に携わるのは、なんと“主婦”! 働き方改革の実現へ、PERSOL(パーソル)の挑戦

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次世代の人材サービスへ舵を切ったパーソルグループ。3月にはCMや交通広告などのキャンペーンのスタートとあわせ、グループが目指す世界観をあらためて発表した
総合人材サービスのテンプホールディングスの動きが加速している。グループブランド「PERSOL(パーソル)」の下に国内外のグループ会社95社(従業員約3万8000人)の総力を結集し、多様な働き方を具現化する環境を整えることで人々の成長を支援。経済成長を持続するうえで大きな課題になる日本の労働力不足の解決に汗をかく。
3月下旬から始まったCMや交通広告などのキャンペーンはもとより、働く人と組織とをつなげる新しい仕事の創造も始まっている。“人と組織の課題解決”ナンバーワンブランドに向けた具体的な取り組みは、従来の人材紹介、人材派遣といった人材サービスの枠を超え、企業と働き手の間に立ち、双方の成長に積極的な役割を担う、次世代の人材サービスへ舵を切ったとも言えるだろう。

「私なんかでいいの?」主婦からiPS細胞培養技術者へのキャリアチェンジも

一刻も早い実用化を目指して、世界とし烈な競争を繰り広げているiPS細胞関連の研究開発。そんな科学の最先端の現場を支えている細胞培養技術者の中に、事務職からキャリアチェンジを果たした女性たちがいる。それを実現させたのは、大学や企業の研究室から細胞培養技術者の不足について悩みを聞いていたテンプスタッフ研究開発事業本部の担当者だった。細胞培養技術者は、一見、典型的な理系仕事のようだが、手先の器用さなどの適性を持った人をトレーニングすれば、文系人材でも可能なのではないか――。そう考えて、大学や研究機関など各所にヒアリングを重ね、適性のある人を選抜するテストや研修体制を構築。その卒業生約40人が、今、研究の現場で活躍している。

「初めは『私なんかでいいんですか?』という感じでした。いまの仕事は未知の世界を知ることができるし、やりがいが大きい。なによりこの歳で勉強できることがうれしいですね」と語るのは、事務派遣からキャリアチェンジを果たした主婦の堀さん。

細胞培養技術者へのキャリアチェンジを果たした堀さん

iPS細胞の研究室に限らず、人口減少期に入った日本では、さまざまな現場で人手不足が顕在化し始め、労働力不足が企業活動のボトルネックとなって経済成長に影響を及ぼす懸念が強まっている。そこで、これまでの雇用形態や職業という枠に捉われないキャリアや働き方を創造していく必要がある。

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