パーソルR&D

「尖った」技術で社会に貢献するパーソルR&D 設計から実験まで一貫した開発にこだわる理由

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「日本テクシードは1500人強、DRDは500人強の社員がおり、統合後には約2000人を擁する開発のプロ集団となります。日本テクシードは制御系にも強く、DRDはメカ系に特化しているという特色の違いがあるため、統合によって互いの強みを生かし相乗効果が生まれるでしょう。高度な設計開発を一貫して手掛けることを"フルターンキー"と言いますが、世界には先進的なフルターンキー企業が存在します。われわれも統合によって、自動車関連を中心に、航空、産業機械、家電など幅広い領域において一貫して高度な技術提供が可能な企業になることを目指していきたいのです」

"尖った技術"に磨きをかける

宮村社長によれば、パーソルR&D誕生の背景には、技術者業界の課題として挙げられる高齢化や人材不足、技術の伝承への対応の必要性もあったという。

「日本テクシードは平均年齢33歳と比較的若い企業です。自動車、航空機、電気機器など日本を代表する大手企業に技術サービスを提供し、若手人材の採用・育成力を強みとして事業を拡大してきました。一方、DRDは商用車領域を中心に、設計から実験までトータルな開発請負を行い、高い技術力を強みとして多くの熟練したエンジニアを育ててきました。しかし平均年齢が43歳と高いこともあり、DRDの持つ高度な技術をどのように伝承するかが課題になっていました。

さまざまな角度から調査・分析をして検討したところ、人を大切にするという文化も共通しており、2社の親和性が非常に高いことがわかりました。そこで両社の人間が一緒に働き、請負化を進めていくことで、優秀な若手に技術が伝わり、次のリーダーを育てていけると考えたのです」

「パーソルR&Dの誕生は次世代の高度な技術者育成につながる」と語る宮村社長

宮村社長が目指すのは、設計から実験まで一貫した製品一括請負から、部品単位の請負、技術者派遣まで幅広い顧客ニーズに対応できる集団を育成することだ。

「フルターンキーを手掛ける海外のエンジニアリング企業は、開発請負やコンサルティングを軸とした企業がほとんどですが、われわれは請負モデルに加え、先端技術を得るために技術者派遣などの日本型のエンジニアリングサービスも戦略的に行う、ハイブリッド型の事業モデルを目指しています」

こうした方向性を目指すパーソルR&Dを象徴するキーワードが、"尖った技術"だ。その意味を宮村社長はこう解説する。

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