「年収1000万円」の夫が家事分担に抱く不満

専業主婦を「食わせてる」と言ったら終わりだ

高い収入で家族を養っているのに、専業主婦の妻から家事分担を求められることに納得のいかない相談者のこういちさん。専業主婦である以上、家事を100%受け持つべきなのでしょうか(写真:photomai / PIXTA)
年収1千万円の既婚男性です。妻は専業主婦で、子どもは1人。私の母と同居しています。家のローンは私の給料から支払っています。
それにもかかわらず、妻は共働き夫婦の場合と同じように、あれもこれもと家事を分担するよう私にいってきます。おかげで、休日がいちばん負担。専業主婦は、家事をやってしかるべきなのではないのでしょうか?
こういち(仮名)

 

まずは落ち着いてください。

文面から推察するに、現状の夫婦関係にかなりご不満のようですね。一家の大黒柱として1千万円の年収を稼ぐために、仕事中心の毎日を送っている。すでに家族の中での役割は十分に果たしているはず。だから、家庭は「やすらぎの場」であってほしい、なのに、なぜ家事までやらなくてはいけないのか、ということでしょう。

お気持ちは十分にわかります。しかし、自分の主張を聞いてもらいたいのであれば、相手への理解も必要です。まずは、現代の日本で、専業主婦が置かれている立場について考えてみましょう。

専業主婦は「肩身が狭い」

この連載の一覧はコチラ。※読者の皆様から田中先生へのお悩みを募集します。「男であることがしんどい!」「”男は○○であるべき”と言われているけれど、どうして?」というお悩み・疑問がある方はこちら

先日、たまたま街で高校時代の同級生の女性に会いました。「いまは何をしているの?」と尋ねると、2歳と5歳の子どもの世話で忙しく、専業主婦をしているとのこと。それについて僕は何も感想を言っていないのですが、彼女は次のように続けました。

「やっぱり稼いでくれる奥さんのほうがいいよね。働いてなくてごめんなさいって感じ」

女性活躍推進。現代の日本では、耳にしない日がないほどよく聞かれる言葉です。どこの会社でも、女性管理職の登用や子育て支援に対して、本腰を入れた取り組みがなされています。これまで、結婚、妊娠、そして、出産のいずれかの時点で、仕事を辞める女性が少なくありませんでした。しかし、2010年代以降は顕著に、育休取得後に復帰して、正社員として働き続ける女性が増えています。

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