1500馬力!ブガッティ「シロン」に乗ってみた 時速100kmまで2.5秒以内の超絶加速

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ブガッティの新世代ハイパーカー「シロン」をついにテスト! 最高出力1500ps、0-100km/h加速2.5秒以内というこのハイパー・ブガッティを、西川淳はどう感じたか?

ブガッティのオーナーとそれ以外

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

ところはリスボン。パラシオ・ド・ゴベルナドール ホテルのディナールームでのことだ。ブガッティ・オートモビルの社長、ヴォルフガング・デュルハイマーを囲んで、イギリス人ジャーナリストが3人と日本人のボク。そしてチーフデザイナーや開発ドライバー、シャシー設計責任者、そして広報担当マネージャーも同席していた。

デュルハイマーは、長年、ポルシェの研究開発部門を率いてきたカーガイ・エンジニアであり、現在、ブガッティとベントレーの両社のトップであり、またVWグループのモータースポーツ活動の責任者をも務めている。月曜はドイツ・ヴォルフスブルクでモータースポーツ、火曜はブガッティ、水木金は英国クルーのベントレーの業務をこなし、週末はモータースポーツイベントに赴くといったていで、そんな多忙をきわめる日々のなかポルトガルに来ていた。

ディナーの席上で、デュルハイマーは、こんな小話を披露した。

「ベントレーの顧客は、一流のブランド品を身につけて、5つ星ホテルへ行き、3つ星レストランで食事をする。ブガッティのオーナーは、オートクチュールを身につけ、所有するリゾートホテルへ行き、専属シェフの食事を楽しむ。完全に、違うんだ」

そう、ブガッティのオーナーとそれ以外とでは見えている景色が違う。住む世界が違う。かつて、デュルハイマーはこうも表していた。

「ベントレー・オーナーの平均所有台数は8台。ブガッティ・ヴェイロンのオーナーの場合は約80台。おまけにプライベートジェットとヨットを世界各地に持っている」

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