ニイウス乱脈経営 会計疑惑まで浮上

ニイウス乱脈経営 会計疑惑まで浮上

突然の巨額赤字を計上したニイウス コー。日本アイ・ビー・エムと野村総合研究所を母体とする名門企業の内実を極秘資料を基に探ると、重大な疑惑が浮かび上がってきた。(『週刊東洋経済』10月6日号より)

 売上高のほぼ半分に匹敵する約300億円もの最終赤字に陥った東証1部上場のシステム関連会社、ニイウス コーに重大な疑惑が浮上した。過去の会計処理が不適切だった疑いのあることが、本誌の取材によって明らかになったのだ。

 手元に同社の内部資料がある。先頃、撤退を決めた医療サービス事業における事業用資産を一覧表にしたもので、ソフトウエア中心に20項目について品名や取得年月、購入会社、取得価格などが列挙されている。それらの今年6月末の合計簿価は185億円。8月末に発表された2007年6月期決算では、実にそれらのほぼすべてが損失となった。

 関係者によると、この“要処理資産リスト”が作成されたのは今年6月ごろ。投資ファンドなどのデューデリジェンス(資産査定)を受けるためにつくられたという。問題なのは、それら資産の一部について、実在性を疑わせるような事実や証言がある点だ。内部関係者は「社内で見たことがなく、販売しようとした形跡がない」と本誌に告発する。

 たとえば、グループのニイウスメディカルシステムが06年6月に18億9600万円で取得した「統合医療データベース」。元はニイウス本体が04年10月に24億円で日立情報システムズから取得したものだが、グループ内で譲渡された。ニイウス側によると、差額については一部の販売が実現されたためだという。

 不可解なのは、ここからだ。この取得資産に関する04年9月21日付の内部資料「ソリューションパッケージ仕入稟議書」によると、単価12万円のものを2万ベッド分購入するとある。さらに詳細な説明文に目を移すと、「50%Discount」ともあり、定価の半値で購入したと読み取ることができる。

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インテル中興の祖、アンディ・グローブ。数々の英断で、プロセッサー半導体市場で無双の企業を作り上げた。グローブの愛弟子である、インテル全盛期のトップが語る技術経営の神髄。