英語特集

カギは第二言語習得研究と行動科学
3カ月の集中トレーニングでTOEIC高得点

恵学社

ビジネスの現場ではますます英語力が求められている。英語で躓き、伸び悩み、切羽詰まった人たちが駆け込み寺として訪れるのが、英語のパーソナルジム「STUDY HACKER ENGLISH COMPANY」(以下、ENGLISH COMPANY)だ。わずか3カ月でTOEICのスコアを200~400点アップできると評判の、そのトレーニング方法について、ENGLISH COMPANYを運営する恵学社の岡健作代表取締役に話を伺った。

努力や根性ではなく科学的に英語力を鍛える

2015年6月、第一号となる四谷スタジオを設けてから、約1年半で東京と京都に7スタジオを展開するENGLISH COMPANY。ここで英語力を鍛える受講生は、急に海外転勤が決まった、上司が外国人になった、TOEICの得点を上げないと昇進・昇給にかかわる、などの事情を抱える20代後半〜40代後半のビジネスパーソン。昨今では昼間帯に通う産休中・育休中の女性も多くなってきており、全体的な男女比率はほぼ半々となっている。

代表取締役 岡 健作

「STUDY HACKER」という名を頂く通り、「第二言語習得研究(SLA)」という学問の知見に基づいたトレーニングメソッドで学びを「HACK」することが特徴。SLAとは、人間が言語を習得するメカニズムを研究する学問のこと。そこから得られた知見を、実際の英語学習に応用して受講生一人ひとりに適したプログラムを作り、提供している。「根性や努力で成績を上げるという風潮が未だに教育業界の中にはありますが、せっかくSLAという学問的な知見があるのだから、それを使わない手はありません。正しいトレーニングをすれば、3カ月という短期間で効率よく英語が身につきます」と岡氏は語る。

強調しているのは、勉強ではなく、あくまでもトレーニングだということだ。「英語力を上げたいとやって来るのはTOEIC400〜600点台レベルの方。ほとんどの受講生が学校の授業や受験勉強などを通じて、一定以上の英語の知識を持っています。足りないのは、持っている知識を瞬時に使う技術。これは『スキル』ですから『勉強』ではなく『トレーニング』で鍛えるしかないのです」。

大事なのは徹底的な読む、聞くのインプット

ENGLISH COMPANYが採用しているのは、パーソナルトレーナーによる週2回の集中トレーニングと、すきま時間などを使った自主トレーニングの二本柱だ。スタジオに通うトレーニングは1回あたり90分。大手英会話学校のレッスンは週1回40〜50分くらいなので、ここでの3カ月は他校の約1年分に匹敵する。これに加えて自主トレは最低でも1日1時間、毎日続けることを受講生に求めている。パーソナルトレーニングと自主トレを合わせて、ミニマムで126時間。ここで一気に「聞く」「読む」という「レセプティブスキル」を鍛える。

「『読む、書く、話す、聞く』という四技能には効率的な習得の『順番』があります。まず、『読む・聞く』のインプット系のトレーニングを十分に行った後で、『書く・話す』のアウトプット系トレーニングを行わなければなりません。読めない・聞けないのに、書ける・話せるというのは不可能ですから、『英会話がしたい』と、いきなり会話から始めるのは合理的ではありません。3カ月しっかりと『聞く・読む』スキルを鍛えること。それを終えれば、ある程度、英語でテレビや映画を理解できるようになります」と岡氏は自信を見せる。

この状態をTOEICで表すなら、800点台レベル。TOEICはもともとリスニングとリーディングで構成されている。つまり、ENGLISH COMPANYでのインプット中心のトレーニングが、そのまま結果にも反映されるわけだ。会社でTOEIC800点以上を求められているビジネスパーソンには、まさにうってつけの英語ジムといえる。

パーソナルトレーナーが理論的にサポート

パーソナルトレーナーの存在も重要だ。彼らはSLAに基づいたメソッドで、受講生に合った正しいトレーニング方法と3カ月間のプランをデザインし、行動科学を用いて受講生が挫折することなく進むようナビゲートする。例えば、リスニング力に弱点がある場合、シャドーイング(聞こえてきた英語音声を少し後から聞こえた通りに発声するトレーニング)が有効だが、単に「シャドーイングをやりましょう」と言うだけでは、効果は表れにくい。パーソナルトレーナーは、なぜシャドーイングが有効なのか、その理論をきちんと理解した上で適切な指導を行う。

簡単にいうとシャドーイング中、脳内ではこの音は何を言っているのかを理解する「聴解処理」や、単語の意味を理解する「意味処理」を行い、聞いた音を短期記憶に保持して、聞いた通りに発声するというプロセスを経ている。人によって、聴解処理に引っかかっているのか、意味処理で詰まっているのか、この二つのプロセスにワーキング・メモリを消費してしまって英文を短期記憶に残す余裕がないのかが異なる。パーソナルトレーナーは、受講生がシャドーイングのどの段階で躓いているのかを分析できるので、即座に問題解決に導いていけるわけだ。

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