考えが「浅い」と言われる人が知らない思考法 ひらめきが起きる人は「幅・深さ・角度」がある

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ひらめきの確率を上げるには?(写真:adam121 / PIXTA)
よいアイデアを出すには時間がかかっても仕方がない……そう思ってはいないでしょうか? 逆に時間をかけて考えたわりにはよいアイデアが出てこないと思っている方もいるかもしれません。
今回は『1時間の仕事を15分で終わらせる 最速で稼ぐ外資系コンサルの時短術』の著者であり、以前の4分の1の時間で働いている清水久三子氏が、自身が思考を速くしたり、アイデアを考える際に用いているテクニックをご紹介します。

思考の質と量 =(幅 × 深さ)× 角度

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自分では一生懸命考えたつもりなのに、「もっとよく考えろ!」と言われてしまう――。結構きつい一言で、引きずってしまう人もいるかもしれません。

そもそも「よく考える」とはどういうことだと思いますか? 時間をかける=よく考えた、となるかというと、ちょっと違いますよね。同じようなことでぐるぐると考えをめぐらせているだけでは、よく考えたことにはなりません。

よく考えるためには、まず思考の質と量を確保することが必要です。いきなり質を高めるのは難しいので、まずは量を増やすこと。そのためには、考える幅を広げ、それを突き詰めて深めていくこと、つまり「幅と深さ」が求められます。

まず「幅」ですが、これはそもそも何を考えるのかという検討や対象とするものの範囲です。「え、それ検討してないの?」と言われるような重要なことが漏れていては、考えた意味がなくなってしまいますから、幅を決めるのは思考の出発点ということになります。

次にどれくらい突き詰めて考えたかという「深さ」です。思考停止というのは、深く考えずに安易な結論を出している状態です。思考の深め方を知らないと情報のまとめや短絡的な考えにとどまってしまうため、「で、それで何が言えるの?」「どうしてそう言えるの?」という質問攻めにあってしまうでしょう。

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