超難関校の生徒はネットを真剣に考えている 鹿児島でのディベートを通じて感じたこと

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自分の本質を丸裸にされるような質問もあったり…(写真:グリー)

筆者は年間300回以上、「インターネットで絶対に失敗しない方法」について講演をしています。高校や中学など、北から南まで、大都会から離島まで、全国を飛び回っております。そして講演後に時間がある時は「何でも即答する質疑応答コーナー」を行っております。

まあこれが面白いのです。「芸能人とネットで知り合いになる方法はありますか」とか「親にPSVRを買ってもらうためにはどうすればいいですか」など、いろいろな質問をしてくれるからです。

ベリーハードな質問の嵐に…!

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ところが2月下旬のある日、鹿児島のとある学園に伺ったときにレベルの違いを感じました。日本全国、果ては海外からも受験生が集まり、難関を勝ち抜いたキレッキレの子どもたちが通う「あの」学園で講演をする機会があったのです。

いつものように軽い気持ちで「何でも答えます」とやったんです。するとキレ者たち1200人の知的好奇心を刺激してしまい、40人くらいが一斉に挙手をしました。そこからはもう、ベリーハードな質問の嵐、嵐、嵐――。終わった時にはグッタリでした。でも、すごく面白かったんです。

あまりにも面白かったので、今回はその時の様子を、実況中継風にお伝えしたいと思います。では、スタートします!

生徒1こんにちは、3年生のAです。僕は、世の中に存在している不平等は解消されるべきだと考えているのですが、インターネットは、世の中の不平等を解消しうる道具になると思いますか。

小木曽:いきなりすごいこと聞きますね。うーん、そもそも世の中って不平等なんですよ。だって、いつどの国の、どんな家庭環境に生まれるか、そういったことから知力、体力、経済力まで、世の中は不平等だらけです。でも私はそれが悪いことだとは思いません。

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