先輩が語る「就活面接」でホントに出た質問集 「すしネタに例えると?」は都市伝説ではない

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9位 「他業界ではない理由」を聞かれる、業界に関する質問

業界に関する質問には、事前の準備が必要だ。

「他業界や他社ではなく、なぜこの業界、当社なのですか?」という質問は、「よく聞かれた」(理系、同志社大学)と先輩は語る。「最近この業界に関連するニュースを新聞で読んだことがありますか」(文系、東京大学)と聞かれたり、「その業界の国際的な動向」(文系、大阪大学)といった質問が出される。さらには「この業界で働く上で1番大切な素質はなんだと思いますか」(理系、愛知県立大学)という手強い質問もある。

就職四季報や業界地図を使った業界研究や、新聞やニュースで最新情報をチェックして、業界で求められる人物像と自分の素質との合致を語れるようにしておきたい。

あえて面接官が聞く「仕事へのイメージ」

8位 企業研究の成果を問う、会社に関する質問

会社をテーマにした質問は、現実的な課題や将来を語らせるものまで、さまざまだ。「この世にある全ての会社のうち、わが社にしかできないことは何か」(文系、青山学院大学)、「あなたが当社で働くメリットは?」(文系、流通科学大学)といった質問が代表例だ。

さらには「あなたは入社後に、当社をどのように変えていくことができるか」(理系、明治大学)、「弊社で働くとして、会社のために自由に使っていいお金を渡されたら、どんなことに使いますか」(文系、立命館大学)、「自分がこの会社の経営者になったらどうしますか」(理系、東京大学)と聞かれた先輩もいる。企業側は、学生がどれだけ自社のことを調べて、志望度を高く持ってくれているのかを知りたいのと、学生が主体的に物事を考えるタイプかを見極めるため、こうした質問を学生に投げかけている。

7位 仕事の意義や価値観を問う質問

「仕事」をキーワードにした質問は、仕事に対する価値観を問うものが多い。「あなたにとって仕事とは何か」(文系、神奈川大学)、「仕事をする中で、どういったことを大事にしたいか」(文系、東京国際大学)、「仕事を決めるにあたり、一番大事にしていることは何ですか?」(理系、首都大学東京)、「あなたが5年後どのような立場で仕事を行っていると考えていますか」(理系、徳島大学)などだ。

仕事をしている社会人でも、答えに窮するような質問だから、仕事をしたことのない学生にとっては、ハードルが高いかもしれない。面接官は、学生が自社のことをしっかり調べて自分が働くイメージを持ってほしいという期待で、難しいのを承知であえて聞いている。自分がこうありたいという理想や想像でいいので、仕事に対する意欲や思いを語れるように準備しておこう。

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