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現地に行ってみることは決して無駄ではない

一家の大黒柱として、オーストラリアのパースと日本を3週間ごとに行き来する小島慶子さん。仕事中心の日本での睡眠時間は平均4時間とハードな生活を送っている。そのため機内は、数少ないリラックス空間ということもあって、ストレスに感じるものは避ける工夫で快適な移動を心がけているという。海外出張のストレスを少しでも減らしたいビジネスパーソンに、小島流の快適出張術をお届けする。

――現在、オーストラリアのパースと日本のデュアルライフを送られているそうですね。

小島 父の仕事の関係で3歳までパースに住んでいたこともあり、いつかは子供を連れていきたいと思っていました。いまは、3週間ごとに家族が住んでいるパースと日本を行き来しています。飽きずに仕事ができて、さみしくない。その期間が私の場合、3週間なんです。日本には、いつも私一人で来ています。時差は1時間。フライト時間は乗り換え時間を含めると約14時間になります。

――搭乗前に気をつけていることはありますか。

小島 荷物は機内持ち込みの荷物だけにしています。もし荷物が届いてなかったら、どうしようと心配したくないんです。乗り換えのときなどに心配し始めると、ずっと心配しなければならない。そのため重い荷物は事前にEMS(国際スピード郵便)で現地に送るようにしています。また、海外ではテロの危険性もあるため、できるだけ早く空港内のセキュリティエリアに行くようにしています。搭乗2時間前には空港に行き、事前にオンラインチェックインで済ませるなど、何事も早めに動いています。

タレント
小島慶子 Keiko Kojima

――機内ではどのような工夫をして過ごされていますか。

小島 いつもエコノミーを利用していますが、席はトイレに近い席を選んでいます。トイレが空いているかどうかすぐに確認でき、好きなときに行けるからです。並ぶのもイヤなので、ほかの人とは違うタイミングで行くようにしています。機内サービスでは飲み物のあとに機内食が出てきますが、飲み物の後にすぐに行くと人が少ないんです。アルコール飲料は機内では飲みません。普段の生活では飲みますが、偏頭痛持ちなので酔っ払って気分が悪くなったら、どうしようと考えるからです。こうして、機内ではストレスに感じるものを避ける工夫をしていることが多いですね。

――読書や映画を観たりされますか。

小島 睡眠不足のときは、ほとんど寝ています。そうでないときは、日本では映画を観る機会があまりないので、最新作の映画を観るようにしています。映画以外では、「TED Talks」を観ることが多いですね。映画は、英語の勉強のために英語字幕で観ています。本は持っていきますが、読んでいるうちに気持ち良くなって寝てしまうことが多いですね(笑)。

――機内での必須アイテムはありますか。

小島 私は呼吸器が弱いので、機内ではマスクをしています。また、いつも畳一畳分くらいの黒いダウンケットを持ち込んでいます。スナップが付いているので、マントのようになるのですが、寝るときはフードを被っています。まるで黒いてるてる坊主のようになりますが(笑)。寒いときは、薄手のダウンも着るようにしています。スリッパは持ち歩くときに意外とかさばるので、ホテルの使い捨てスリッパを使っています。最近は血行促進のために加圧靴下も履いていますね。

――機内で仕事はされますか。

小島 ほとんどしません。以前は原稿を書いていたのですが、意外ときついし、パソコンのキーボードの音が隣の人に迷惑になるかもしれない。そもそも日本では意外とボーっとする時間がないので、機内では原稿のアイデアが浮かんでくれば、アイフォンにメモするくらいです。機内で過ごしていると、自然に脳味噌の中が“歩行者天国”のようになるんです。するとアイデアが浮かんでくる。普段の生活では、そんなまとまった時間をとれません。しかも空からの景色も普段見ることがないので、何かに思いを馳せながら子供のようにじっと飽きずに見ています。だから、飛行機は好きですね。特に滑走路待ちで並んでいる飛行機を見ると、ワクワクします(笑)。

小島慶子
オーストラリアのパース生まれ。学習院大学法学部卒業後、1995年TBSにアナウンサー30期生として入社。 ラジオパーソナリティとしても活躍後、2010年に退社。夫が会社を退職したのを機に、14年からオーストラリアのパースに移住。『解縛』など著書多数、新刊小説『ホライズン』4/20発売予定

――機内はリラックスするために時間を使うといった感じでしょうか。

小島 日本ではTV収録や打ち合わせ、講演、インタビュー、資料の読み込み、原稿書きと仕事に追われる毎日を過ごしています。平均睡眠時間は4時間くらい。オーストラリアに帰っても原稿を書いたり、TV会議もあったりするので、必ずしも休みをとれるわけではありません。日常生活ではゆっくり眠れることがほとんどないので、機内では映画や読書、音楽を聴いたりして、できるかぎり普段できないことをするようにしています。

――仕事のパフォーマンスを上げるためにしていることはありますか。

小島 私は追い込まれないと原稿が書けないタイプです。そのため、仕事の後に楽しい用事をつくるようにしています。パースでは家族との旅行や友人との会食を予定に入れるとやる気になります。また、一日のリセットをするために寝る前に、モード誌を眺めたり、文学作品を読んだりして、世の中の動きとは関係ないものに接するようにしています。

――日本とオーストラリアの往復はしばらく続きそうですね。

小島 日本とオーストラリアは1時間しか時差がありませんが、季節は逆です。日本を出るときは私の顔を知っている人も多いので声をかけられたりしますが、パースに着くと誰も私のことを知りません。英語だって得意なわけじゃありませんから、変な英語を話す謎の人になるわけです。人生は1回きりですが、移動すると、たった1日でまったく別の人生を過ごしているような感じを受けます。結局、人生はどんなかたちであれ、生きていける。そう思うことができる。何より体をそこに置かないとわからないことがあるんです。自分にはこれしかないと思っていても、環境を変えれば、もっと違うことができるかもしれない。いまは、ビジネスで海外に行く人も増えていると思いますが、実際そこに体を置くことで感じること、わかることがあると思います。ネットさえあれば離れていてもコミュニケーションをとることができますが、現地に行ってみることは決して無駄ではない。私も、この先何が起こるかわかりませんが、いまの生活がそう確信させてくれるのです。

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