意外と簡単!プログラミングはこうして学ぶ 現役エンジニアの面倒を一気に解決する技術

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好奇心の強い方向けに、プログラムの内容をざっと説明してみましょう。

●1行目
shops という変数(へんすう)に、候補となるお店を代入(だいにゅう : 変数に値を入れること)しています
●2行目
Math.random() : 0以上1未満の範囲で適当な小数を作ってくれます
shops.length : shops の長さ(つまりお店のリストの数)を教えてくれます
* : 掛け算の記号です(プログラミングの世界では掛け算の記号として × のかわりに * を使います)
つまり Math.random() * shops.length は、0以上 shops.length 未満の適当な小数になります
Math.floor(num) : num の数の小数点以下を切り捨てた整数をつくってくれます
つまり2行目は、 0 から shops.length -1 の範囲で適当な整数をつくり、それを index という変数に代入しているのです
●3行目
shops[index] : shops というお店のリストから index 番目を取ってきています
console.log(string) : string の内容を、さきほど開いたJavaScriptコンソールに表示します
つまり3行目は、お店リスト shops の index 番目(JavaScriptではリストを 1 からではなく 0 から数えます)を取ってきて表示しているのです

手順を分解し、コンピュータがわかる文法で書く

このように、「コンピュータにさせたい仕事を手順として分解し、それをコンピュータがわかる文法で書く」、これこそが「プログラミング」です。

それでは、最近安くておいしい中華料理屋ができたので、それをリストに追加してみましょう。すると、1行目はこう変わります。

var shops = ['近くの博多ラーメン', '人気のとんかつ', '最近オープンしたイタリアン', '炭火焼き干物定食', 'コスパのいい寿司', '安くておいしい中華']

 

法則がわかったでしょうか? お店のリストは、 ' で囲まれた文字列を , で連結し、それを [ ] で囲ったもの、という書式になっています。

みなさんも、職場やご自宅の近くでランチを食べる候補になる店を考えて、それをリストに入れてみましょう。1行目の修正が終わったら、JavaScriptコンソールにコピー&ペーストして、ご近所ランチスポットからひとつを選んでみましょう。

うまく表示されましたか?

ちゃんとランチの候補がひとつ表示されたら、それはみなさんが(おそらく)初めて、「プログラミングで問題を解決した」という場面です。おめでとうございます!

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