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KEY WORD「APIエコノミー」

ネットを介してビジネスをつなげる

KEY WORD「APIエコノミー」
APIはApplication Programming Interfaceの頭文字で、あるソフトウエアが別のソフトウエアの機能を呼び出す際の接続部に当たる。この技術を使ったAPIエコノミーでは、外部公開されたAPIを経由すれば、別の企業が提供するデータ、サービスと連携することが可能になり、新たなビジネスが期待される。

従来、企業間でデータ連携をする場合、プロトコルの取り決めなど手続きが煩雑だった。だが、最近は、主に社内システムの連携に使われていたAPIを外部に公開することで、自社のデータ・サービスを利用した多様で斬新なサービスを社外の開発者に迅速に開発してもらうことなどを目的として、オープンAPI化が進んでいる。

特に、モバイルアプリケーションの領域では、オープンAPIを活用したサービスアプリの開発が活発になっている。ある配車サービス会社は、APIを介して他社の地図ソフトを活用するなどしてアプリを構築。さらに、自社アプリのAPIも外部に公開し、航空会社やホテルなどのアプリと連携することで、より多くの人に配車サービスを利用してもらえる、各企業の相互依存関係を基盤としたビジネスエコシステム(事業生態系)を作り上げている。

また、会計・家計簿アプリのサービスは、金融機関等が公開しているAPIを介して、複数の銀行口座やクレジットカードの履歴情報を1カ所に集約することによって、様々な分析やサービスを提供し、広く利用されるようになっている。

APIを公開する側も、外部との協業によって、顧客の多彩なニーズにきめ細かく対応するサービスを作ることができれば、顧客満足度の向上につながるメリットがあり、WINWINの関係を構築できる。あるECサイトで、API連携する銀行が高額商品購入者に自動的に銀行の分割ローンを提案。あるいは、金融サービスとグルメサイトや旅行会社が連携することで、消費傾向を踏まえた商品・サービスのキャンペーン情報を最適なタイミングで送るといった、多彩なAPI連携に基づくワンストップ型のサービスが始まりつつある。

API公開はセキュリティ確保の観点から、どのようなアクセス権限を利用者に与えるかなど、検討すべきことも多い。だが、自前主義からの脱出、外部との協業、オープンイノベーションは、今後の事業展開のカギとなると予想されており、積極的な対応が求められる。

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