知っておこう!福岡人の強烈「地元愛」の実態

当然の「豚骨ラーメン推し」に戸惑う人も

一方、「フクオカ・ファースト」の感情に火をつけたのが、セーラー服だった。

旧福岡女学校跡地前の電柱に設置される「ニッポン セーラー服発祥の地」の案内看板=2017年1月16日、福岡市中央区薬院(撮影・納富猛)

1月16日。福岡市中央区薬院の電柱3本に「ニッポンセーラー服発祥の地」と記した看板が設置された。セーラー服を日本で初めて採用したとされる旧福岡女学校(福岡女学院の前身)の跡地だ。

当初の計画では、電柱は2本のはずだった。ところが、「京都説」を伝える新聞記事が昨年末に報じられたことに福岡人の競争心が燃え上がり、1本増えたという。

設置したのは、福岡市博多区の地域おこし団体「ハカタ・リバイバル・プラン」。会長の立石武泰さん(65)は江戸時代から続く博多商人の家系で、現在は額縁店を営む。“ライバル”の出現に「怒った」立石さんは、電柱を3本に増やして「正しかことば、伝えることにしたったい」と話す。

「サザエさん」の地域おこしも

サザエさん商店街通りを人力車に乗ってパレードするサザエさん=1月29日、福岡市早良区(撮影・北島剛)

共生の道もある。人気まんが「サザエさん」にちなんだ地域おこしだ。

連載は、46年に西日本新聞の前身「夕刊フクニチ」で開始。作者の長谷川町子さん(20〜92年)が東京に引っこした後も、新聞を変えて74年まで続いた。「サザエさん通り」と冠した地域おこしは、東京で始まり、今では福岡でも行われている。

サザエさんの版権を管理する長谷川町子美術館(東京)に名前の利用を申請し、使用が認められたからだ。

ああ、福岡人。その地元愛ゆえの行動力には、脱帽するしかない。

(記者:吉武和彦)

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