知っておこう!福岡人の強烈「地元愛」の実態

当然の「豚骨ラーメン推し」に戸惑う人も

菓子メーカー石村萬盛堂(福岡市)が広めた3月14日の「ホワイトデー」も、福岡で創業した乳酸菌飲料「ヤクルト」も、今やすっかり全国区。

ただ、ものによっては発祥地をめぐって、「福岡人の常識」とは異なる風説が信じられている場合もあり、注意が必要だ。

名菓「ひよ子」は福岡県発祥

昔から「東京土産」として定着している「ひよ子」(羽田空港)=1997年9月

1月5日に福岡市内のホテルで開かれた福岡商工会議所の新年祝賀会。あいさつに登壇した礒山誠二会頭(西日本シティ銀行副頭取)はこんな発言をした。

「福岡で成功し、全国のブランドになって、最近はどこのお土産か分からないような状況になった」

名菓ひよ子のことである。東京では、「東京発祥」と勘違いしている人も少なくない。

ひよ子は福岡県の発祥だ。東京オリンピックがあった1964年に埼玉県に工場を建てて東京へ進出。66年に「株式会社東京ひよ子」を設立し、半世紀が過ぎた。JR東京駅の土産コーナーには、ひよ子がずらりと並び、もはや「東京土産」の代表格だ。

東京にしか売っていない「紅茶ひよ子」(ひよ子提供)

ただ、福岡への土産に持参すると、「これって福岡で生まれたものなのに……と焼きもちを焼かれかねない」と指摘するのは、福岡の歴史や習慣を解説する「福博講座」の講師、斉藤寛さん(51)=三好不動産経営企画課長=だ。

しかし、妙手がある。ヒントは東京でしか売っていないひよ子の存在。「黒糖」「紅茶」「塩」の3種類が季節ごとに販売される。

「これなら『福岡発祥と知った上で、福岡にない土産を持ってきてくれた』と歓迎され、全ての事情を知り抜いた『福岡通』と評価されるはず」という。

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