ついにデフレ脱却? 物価上昇に継続の兆し 期待インフレ率重視に手応え

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改善する短観の販売価格判断

2012年も2月から4月にコアCPIがプラス圏で推移したが、5月にマイナス圏に沈んでしまった。テレビの調査品目入れ替えなど特殊な要因もあったが、金融緩和を背景とした円安進行やガソリン価格上昇など、足元の経済状況と共通する要因も多かっただけに、同じ轍(てつ)を踏むリスクを懸念する声が、市場の一部にある。

だが、今年は6月日銀短観で大企業製造業の販売価格判断(上昇から下落を引いたもの)が、マイナス4と昨年6月のマイナス17から大幅に改善した。日銀は人々の物価観に変化の兆しが出つつあるとみる。

(ロイターニュース 竹本 能文 編集;田巻 一彦)

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