ダイハツの新車開発、“期間半減”目指す

21年ぶりの生え抜きトップ、三井新社長が所信表明

トヨタ自動車傘下のダイハツ工業の新経営体制が、本格的に始動した。伊奈功一前社長(現会長)の後を継ぎ、新社長に就任したのは三井正則氏。1975年にダイハツに入社、主に生産技術畑を歩み、九州工場(ダイハツ九州)の立ち上げに携わってきた。ダイハツのトップに“生え抜き”の人物が就くのは実に21年ぶりとなる。

その三井新社長が就任を受けて、報道関係者向けに経営方針の説明を行った。発言の要旨を以下にまとめた。

軽自動車の魅力を上げ、価格は安くする

国内自動車市場は成熟しており、限られたパイを取り合う構図だ。とりわけ軽自動車は群雄割拠の状態だ。ダイハツは軽自動車の価値である低燃費・低価格を追求する。「コストを上げずに燃費を改善する」「燃費以外の性能も進化させる」「志向の多様化に素早く対応する」の3点を重視する。最近は軽が登録車よりも価格が高いことがあるが、それはやはり軽としてはおかしい。軽としての魅力を上げながら価格は安くする。

志向の多様化に対応するために、開発のリードタイムの短縮を進めたい。発売の1~2年も前にデザインが決まり、半年前には細かな仕様も確定する現在の自動車開発のやり方では、利用者のニーズに対応しきれない。発売する頃にはこのようなクルマが求められるだろうと想定して開発しているが、将来のことなので外れることもある。極論すれば今日企画して明日売れればヒットする。開発期間を半分に短縮すれば、ヒットの確率は2倍になると言え、それに挑戦したい。

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インテル中興の祖、アンディ・グローブ。数々の英断で、プロセッサー半導体市場で無双の企業を作り上げた。グローブの愛弟子である、インテル全盛期のトップが語る技術経営の神髄。