1ドル98円台は、中長期ならドル投資の妙味も

円高進み、ドルは約2週間ぶりの安値

7月26日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク午後5時時点に比べてドル安/円高の98円後半。2月撮影(2013年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク午後5時時点に比べてドル安/円高の98円後半。午後に日経平均株価<.N225>が下げ基調を強めるとドル売り/円買いが強まり、98.61円まで下落。約2週間ぶりの安値をつけた。

米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の先行き見通しを示す指針「フォワード・ガイダンス」を修正するのではないかとの思惑に端を発したドル安基調を、午後も引き継ぐ格好となった。

午後は日経平均にらみ

朝方、日本の6月全国消費者物価指数(生鮮食品除く、コアCPI)上昇率が予想を上回るとドル買い/円売りに振れたが、日経平均株価が軟調に推移するなか、午前10時半過ぎからドル売り圧力が強まり、正午ごろに98.70円まで下落した。

98円後半では実需の買いが流入して下げ渋ったが、後場の東京株式市場で日経平均が下げ基調を強めるとドル/円も圧迫されて98.61円まで下落。11日以来の安値をつけた。98.50円付近、98.30円付近には短期筋のストップロスが控えているもよう。

大手邦銀の関係者は、6月コアCPIの上昇率が予想を上回ったことでドル買い/円売りに動いた向きなどが日経平均の下落で損切りを余儀なくされたと話した。「98円後半では買いもあるが、下げが速い面もあるので様子見する向きもいる」(邦銀)との指摘もあった。

ドル円、買い下がり姿勢の市場関係者も

午後は日経平均の大幅安でドル/円が一段安。米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙の「フォワード・ガイダンス」をめぐる報道に端を発した前日のニューヨーク時間からのドル安基調がそのまま続く格好となった。

WSJは25日、米連邦準備理事会(FRB)が30─31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、長期間にわたり金利を低水準に維持するとのメッセージを伝えるために「フォワード・ガイダンス」をより詳細にするか、修正することを検討する可能性があると報じた。

しかし、市場関係者の多くは量的緩和の縮小開始時期をめぐる見方を変更していない。邦銀関係者は「来週の米連邦公開市場委員会に関する観測報道でこれだけドル安に振れるということは、市場参加者がドルロングをいつも持っている証拠かもしれない。個人的には、9月に量的緩和を縮小してくるとみているので、『買い下がり場』という感じがする」と話した。

前出の大手邦銀関係者は「米景気が底堅く、米連邦準備理事会の金融政策の方向性が変わらないと考える中長期プレーヤーは98円台は買いと考えるだろう」と述べた。

(ロイターニュース 和田崇彦)

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