米連邦準備制度理事会、0.25%利上げ決定

金利誘導目標を引き上げ、年0.75~1%に

 3月15日、米FOMCが25ベーシスポイントの利上げを決めた。写真はワシントンのFRBで2012年4月撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts/File Photo)

[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は15日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を25ベーシスポイント(bp)引き上げ0.75─1%とすることを決めた。

安定的な経済成長や力強い雇用の伸びに加え、インフレが目標に回帰するとの自信を踏まえ、過去3カ月で2度目の利上げに踏み切った。

イエレンFRB議長は会見で「米経済は過去数カ月、まさに想定通りの進展を遂げた」と指摘。「経済が現在乗っている軌道に一定の自信がある」とし、景気先行きへの確信を深めている様子をうかがわせた。

だがFRBは将来の利上げペースが加速するとの兆候は示さず、FRB当局者の政策金利見通しは、年内さらに2度の利上げ、2018年は3度で据え置かれた。議長は追加利上げは「緩やか」と強調した。現在のペースだと、金利は2019年末まで中立水準には戻らない見通し。

インフレ率は目標の2%に「近い」としたが、目標は「対称(シンメトリック)」とし、インフレ率が長年目標を下回る中、物価上昇ペースがやや速まることを許容する可能性を示唆した。

イエレン議長は記者団に対し「2%は上限ではない」とし、「インフレ率が2%を下回る時もあれば、上回る時もあることを米国民に思い出してもらう良い機会だろう」との認識を示した。

FOMCの結果を受けた金融市場の反応は、米株価が上げ幅を拡大する一方、国債利回りは大幅低下。ドルは急落した。

コモンウェルス・ファイナンシャルのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は「将来の利上げペースが加速するとの懸念がやや和らいだ。FRBは引き締め加速を示唆しないことを選んだ」と話す。

FOMC声明では、企業投資が「幾分強まったもよう(appears to have firmed somewhat)」とし、経済の勢いが増しているとの見方を示した。

また「金融政策スタンスの緩やかな調整により、経済活動は緩やかなペースで拡大する見通し」との従来の文言を維持。見通しに対するリスクは「概ね均衡している(roughly balanced)」と指摘した。

同時に公表されたFRB当局者の経済見通しは、前回12月からほぼ変わらず。2017年の成長率は2.1%で据え置かれたほか、長期金利見通しの中央値も3.0%で変化はなかった。

年末時点の失業率予想も変わらずの4.5%、2019年を通じて同水準にとどまると見込まれている。コアインフレ率は1.9%と、前回の1.8%からやや引き上げられた。

議長はトランプ政権の「政策変更の可能性を巡り突っ込んだ協議は行っておらず、これに対するわれわれの詳細な対応策も策定しないようにしている」とし、今後見極める時間は十分あるとの認識を示した。

ムニューシン財務長官と会合を持ったほか、トランプ大統領とも就任後に1度会ったと述べた。

今回の利上げを決定を巡り、ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁が金利据え置きを主張し、唯一反対票を投じた。

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