日産自動車

いよいよ、車はモーターが主動力の時代へ

未来までの現実的な「解」がそこにある

上の写真は、日産NOTE e-POWERの心臓部であるパワートレインだ。昨年末に送り出されたこの車は、同社で30年ぶりとなる販売台数ランキング1位を獲得(2017年1月も1位を獲得)している。この結果は、消費者たちの新たなパワートレインへの期待と言えるだろう。ガソリンエンジンからハイブリッド車の流れを経て、いまe-POWERやPHEVなど、モーターで走る車の時代に来ているのだ。

先進から『主流』へ

ガソリン車はパワーを競い、同時に燃費を向上させてきた。またディーゼル車は資源と環境を重んじ劇的な発展を遂げてきた。このように、車は時代とともに人々の要求と社会の要請に応えてきた歴史がある。そしていま、さまざまなタイプの次世代パワートレイン(駆動装置)が登場する時代を迎えている。

ガソリン車もディーゼル車も、モータリゼーションの柱だった。それが変わりつつあるのだ。「モーターと組み合わせる」という仕組みはこの20年で大きく進化した。PHVや上述のNOTE e-POWERの販売台数のように、もはや消費者にとって主流になったと言っていいだろう。

パワートレインの劇的な変革は、コンセントからプラグによる直接バッテリーに充電できるPHVへの進化で黎明期を迎えた。ガソリン車とEVを合わせたと言える車だ。そして、変革のうねりから一歩抜きん出たのが日産からの新たなパワートレイン「e-POWER」だ。

e-POWERにもエンジンは積んである。しかしPHVや従来のHEVとまったく違うのは、発電機付きのEV(電気自動車)とも呼べるその仕組みだ。(下図)

 構造からみてもほとんどEV(電気自動車)といえる

駆動に100%電動モーターを使用し、ガソリンエンジンはバッテリーの充電のみに使用されている。つまり、完全な電気自動車やPHVなどと違い、充電スタンドは不要。自ら発電するエンジンを組み合わせた、まったくあたらしい構造だ。

NOTE e-POWERの登場により、ますますモーターが次世代のパワートレインの「核」となり、同車がそのメインストリームとなっていくのだ。

e-POWERを知る

日産は、自動車の普及によって生まれた環境問題や社会問題への取り組みとして、車両の電動化や知能化を推し進めている。運転する楽しさを追求しつつ、クルマのエネルギーの使い方、走り方、社会との繋がりについての考え方を明確にした「ニッサン インテリジェント モビリティ」だ。その中の「インテリジェント パワー」の考え方を具現化したパワートレインが「e-POWER」である。

主力コンパクトカーの〈NOTE〉に、日産が世界に先駆ける電気自動車〈LEAF〉のモータードライブシステムと、発電用にチューニングされた専用エンジンを搭載したのがNOTE e-POWERだ。

後部座席から前方を見たイメージ。ゆったり座れる後部座席と高めの天井、室内の広さはコンパクトカーの印象を超える

バッテリーの充電は、走行時に駆動用バッテリーが少なくなるとエンジンONの状態になり発電、減速時には無駄なく回生発電を行い、電力を送る仕組みとなっている。走ることで自ら発電をして充電を行なうため、従来のハイブリッドカーに搭載しているような大容量のバッテリーを必要としない。バッテリーの小型化により、前列シートの下へ搭載が可能となり、ベース車と変らない広々とした室内空間を実現するとともに、200万円台という競争力の高い価格設定も実現できた。

そして駆動モーターとインバーター(直流から交流に変え出力をコントロール)は、長年に渡る研究で作り上げた電気自動車〈リーフ〉と同様のものを搭載。また、その信頼性もすでに世界中を走り回るリーフで実証済みだ。

ドライブフィーリングを確かめた

本企画の流れで、あらためてe-POWERに乗ってみた。NOTE e-POWERは100%モーター駆動なので、乗り味はEVそのものだ。EV独特の力強い加速と回生エネルギーによる強めの減速力は、まさに新しい"感覚"。e-POWERを最大限に活かしたSモードとECOモードは「e-POWER Drive」と呼ばれ、上述の加減速をアクセルワークで調整できる。

このワンペダルドライブをマスターすれば、運転がより楽しくなるし、また街中での無駄なブレーキ操作も減り、効率的かつ疲労感の少ないドライビングが可能となる。感覚的にはガソリンエンジンのエンジンブレーキ(シフトダウンをした時の感覚)に近い。

モーター駆動の力強さは乗った人だけが知る魅惑の体験(出典:日産自動車)

乗り始めは、減速力の強さに少し戸惑うが、慣れてしまえば、強めの減速が安全な方向に働いているように思えてくる(アクセルから足を離すとブレーキランプが自動で点灯する!)。Sモードはスタートからのアクセル全開加速は2.0Lのターボエンジンに匹敵するトルクがある。踏んだ瞬間、素早く一気に加速。確かに、電気自動車特有のレスポンスの良さとなめらかなのに力強い加速を感じることができた。

レスポンスの良い快適な走りを楽しみたい人、ストップ&ゴーの多い街中をストレスなく走りたい人、先進のクルマに対しての感度が高い人にはアクセルを踏んで試してみたくなるに違いない。

未来のクルマにまた一歩近づいたノートe-POWER、ハイブリッドカーの次の波が来たことは否めない。

カーライフが変わる「現実解」とは

直近の新車販売台数ランキングの抜粋を見てみると、日産は著しい伸び率を見せている。新型車やPHVがひしめく中で、ノートの善戦はe-POWERが多くの人に評価され、受け入れられている証しだろう。

NOTE e-POWERは、昨年末の1位から2月は2位に甘んじるものの、販売台数の伸び率が群を抜いているのがわかる。(出典:一般社団法人 日本自動車販売協会連合会 新車乗用車販売台数月別ランキング 2017年より抜粋)

コンパクトカーのスタンダードモデルとして人気だった〈NOTE〉は、今回、e-POWERという先進のパワートレインを搭載したことで、さらなる魅力を得たかたちだ。

LEAFに代表される“100%ピュアEV”の世界はいずれ訪れる。その近い未来までの現実的な「解」を消費者が求めた結果が、NOTE e-POWERの販売台数といえる。ピュアEVの現時点での苦手ポイントが、充電スタンドの数や航続距離だからだ。

モーター駆動という新世界を楽しめる車としてe-POWERは選択肢の一つとなりえた。国内最初のPHVが登場して約5年。一歩抜きん出たe-POWERにユーザーは期待している。200万円台で買えるこのパワートレインに。

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