新社会人が慌てて保険に入るべきでない理由 営業マンの勧誘攻勢に即応してはいけない

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周囲の人たちの「同調圧力」に屈しなくてもいいのです(写真:kou / PIXTA)

毎年、3月になると「新社会人にお勧めの保険」について、社会人になる人やその親御さんから尋ねられる機会が増えます。

筆者はいつも「民間の保険に急いで検討すべきものはないでしょう。給与から毎月一定額を積み立てておカネを貯め、結婚後、子どもができた際、保険加入を検討するくらいで済むようにしましょう」と回答しています。

「何も入らないということですか?」と、意外そうにしている人たちに「保険に入らないのは、マズいことなのでしょうか?」と聞き返すと、興味深い答えが返ってきます。

「親から(保険に)入っていて当然みたく言われる」「友人たちも何か入っておいたほうがいいのかな、と話している」「営業の人から勧誘を受けている」といった理由が多いのです。

知識はなくても「常識」でわかること

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実は、会社員時代の筆者も周囲の人たちの判断に倣って、保険に加入していました。虚心に「自分の親や知人たちは、保険についてちゃんと勉強しているだろうか」「営業の人は『加入ありき』にならざるをえない立場だ」などと考えてみなかったことを後悔しています。知識はなくても「常識」でわかることだと思うのです。

大人としてまず知る必要があるのは、民間の保険ではなく「公的保険」です。「健康保険」「厚生年金保険」などの保険料が、給与から引かれていくからです。

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