パンがぐんと美味になるトースターの選び方 「バルミューダ」以外にも選択肢はある

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「ハイブリッドオーブントースター ST-G111」(写真:シロカ提供)

家族が多かったり、子どもが成長期でたくさん食べるといった場合、一度に多くのパンを素早く焼けることが大切だ。そのニーズに応えてくれるのが、シロカの「ハイブリッドオーブントースター ST-G111」(実勢価格2万4300円前後)だ。

0.2秒で立ち上がり、素早く過熱できるグラファイトヒーターを上部に搭載。さらに、後方に庫内の熱を循環させるコンベクションファンも搭載し、ヒーターによる熱を熱風に変えることで素早く焼けるのだ。このため、約2分で最大4枚のトーストをカリッと仕上げられる。これなら、忙しい朝にも活躍することは間違いない。

シロカによると、この過熱の速さにより、パンに含まれる水分をしっかりと残すことができ、表面のカリっとした食感と内部のフワッとした食感をバランスよく楽しめるとしている。実際、「ハイブリッドオーブントースター」で焼いたトーストを食べてみたが、表面がサックリしていた。香りは、バルミューダほど強くはなかったが、食パンを速くおいしく焼くという面では魅力的だといえるだろう。

ただし、火力が強いため、クロワッサンなどのデニッシュ系のパンは表面が焦げてしまうこともあった。トーストに向いたモデルだといえそうだ。

別の部分での利点もある、「ハイブリッドオーブントースター」は、コンベクション機能を利用することで、ノンフライ空揚げなども作ることができるのだ。調理には16分ほどかかるが(8分で裏返し)、カリッとして、脂が落ちたヘルシーなノンフライ空揚げが作れる。

多くのパンを焼きたいという場合やトーストだけでなくノンフライ調理もできるようにしたいというニーズに向くトースターといえるだろう。

調理も可能な「ヘルシオ」のトースター

「ヘルシオグリル AX-H1」(写真:シャープ提供)

厳密にはトースターではなく、オーブンなのだが、トースターのように使えるのが、シャープの「ヘルシオグリル AX-H1」(実勢価格4万2960円前後)だ。これは、本体上部にある水タンクに水をセットすることで100度以上に加熱した過熱水蒸気で食材を焼くオーブン。同社のオーブンレンジにも採用されている仕組みだが、庫内サイズが小さいため、予熱を行うことなく、調理できるのが特徴だ。

庫内にはヒーターも配置しているが、このヒーターの熱で直接パンなどを焼くことはなく、庫内の温度維持に使うなど、徹底して過熱水蒸気による調理だけにこだわっている。そのおかげで、「ヘルシオ グリエ」ではトーストだけでなく、ベーコンや目玉焼きなどを同時に調理することができる。また、ノンフライ調理も可能だ。

お総菜の揚げ物などをからっと温め直すことも可能。一般的なトースターのように中が冷たかったり、電子レンジのようにベチャッとなったりする失敗がなくおいしく温め直せる。

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