スマホの主戦場、アジアで広がる”消耗戦”

モバイル端末の主戦場はアジアに

7月23日、市場規模2兆ドルとなったモバイル業界は今、成長の軸をアジアを中心とした新興市場にシフトさせている。写真はサムスンとアップルのスマートフォン。ソウルで5月撮影(2013年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[シンガポール 23日 ロイター] - 過去5年で爆発的に伸びた高性能スマートフォンの販売台数が頭打ちになるなか、通信キャリアや端末メーカー、コンテンツプロバイダーなどを合わせると市場規模2兆ドルとなったモバイル業界は今、成長の軸をアジアを中心とした新興市場にシフトさせている。

成熟市場では、通信キャリアからの販売補助金が高性能端末の売り上げを後押ししてきたが、次の成長を見据える新興市場では、コスト意識の強いユーザーは、低価格な端末で安価なサービスに通信料を抑えてアクセスすることを望んでいる。

国際電気通信連合(ITU)の推計によると、モバイル端末からのインターネット利用者数は、先進国では2007年以降に4倍増となったが、発展途上国では同じ期間に27倍に増えた。2013年には、発展途上国での利用者数が先進国を追い抜くという。

こうした変化は、米アップルや韓国サムスン電子<005930.KS>など大手スマホメーカーの利益率には試練となる。

サムスンが先に発表した第2・四半期の営業利益見通しは、高性能スマホの需要減速を背景に市場予想を下回った。アップルは、ユーザー層の拡大に向け、カラーバリエーションを増やした低価格版「iPhone(アイフォーン)」を発売するとうわさされている。

両社とも危機的な状況には直面していないが、成熟市場ではすでにスマホは消費者にかなり普及している。調査会社IDCによれば、1─3月期の欧州のスマホ出荷台数は前年比12%増と、同社が統計を取り始めた2004年以降で最も低い伸びとなった。

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