パン好きが殺到!横浜「パンのフェス」の凄み

史上空前のブームで増えるご当地パン祭り

昨年3月に開催された1回目の横浜「パンのフェス」には、5万人の予想を大幅に超える12万人が来場した(写真:ぴあ提供)

ここ数年、日本は空前のパンブームに沸いている。人気のパン屋の前には開店前から長い行列ができ、午前中に売り切れる。SNSでは、パンマニアたちが投稿したパン情報が飛び交う。雑誌がパン特集を組み、パン屋情報を集めた書籍が次々と発行される――。

熱狂的なブームをけん引するひとつが、各地で開かれるパンイベントである。中には大勢の人が詰めかけるため、午前中にめぼしい店のパンが売り切れてしまうイベントもあるほどだ。

パン業界紙を発行するパンニュース社の矢口和雄社長によれば、最初に消費者向けのパンイベントが開かれたのは2010年10月。中小の製パン業者が加盟する全日本パン協同組合連合会が主催する「第1回日本全国ご当地パン祭り」がそれで、会場は東京・有楽町の東京国際フォーラム地上広場だった。

続いて2011年10月に、人気のパン屋が集中する世田谷区で「世田谷パン祭り」が世田谷公園ほかで、2013年には東京・青山の国連大学前広場で開かれる青山ファーマーズマーケットと併催した「青山パン祭り」が始まった。

業界向けから消費者向けイベントに

そのほかにも、首都圏では、東京・八王子市で「大善寺パン祭り」、東京・杉並区で「すぎなみパン祭り」、練馬区で「練馬パンカーニバル」、埼玉県川越市で「川越パンマルシェ」などが開かれ、関西圏では兵庫県神戸市で「神戸パン祭り」、奈良県・和歌山県で「パンステージ」などが開催されている。東京で始まったブームが、地方にまで広がってきているのだ。

横浜の赤レンガ倉庫で開催される「パンのフェス」は、パン好きからの支持が高い(写真:ぴあ提供)

こうしたパン祭りの特徴は、どちらかと言えば地元のパン屋を中心とした「地域密着型」であること。地元店やパン協同組合、商店街組合などが主催することで、地域活性化をもくろむ。それはある程度成功しているようで、矢口社長は「従来のパンイベントは、業界向けのものだった。それがB級グルメイベントの成功を受け、消費者向けに開かれるようになったのではないか。各地で盛り上がっています」と語る。

こうした中、パン好きから絶大な支持を得ているのが、3月3日から5日まで横浜の赤レンガ倉庫で開催される「パンのフェス」である。

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