ANA、隈研吾氏監修で国内線ラウンジ改装へ 機内製品デザインも

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 2月21日、ANAホールディングス傘下の全日本空輸はビジネスクラスの搭乗客が利用する4空港の国内線ラウンジを改装すると発表した。新国立競技場などを設計した建築家の隈研吾氏(写真)が監修する。2015年12月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 21日 ロイター] - ANAホールディングス<9202.T>傘下の全日本空輸は21日、ビジネスクラスの搭乗客が利用する4空港の国内線ラウンジを改装すると発表した。新国立競技場などを設計した建築家の隈研吾氏が監修する。同氏が航空業界での設計を手掛けるのは初めて。

今後導入する機内の座席などのデザインも同氏に依頼する予定で、格安航空会社(LCC)と差別化できる快適さを追求する。

同社はまず3月に新千歳空港での改装工事を始め、9月にオープンする計画。木材や和紙を用いた和の空間にする。新千歳ではファーストクラスの搭乗客向けラウンジも同時に新設する。2018年度以降は福岡、伊丹、沖縄の各空港でも改装を実施し、20年の東京五輪開催までに4空港での改装完了を目指す。

今後その他の国内主要空港や国際線のラウンジの改装も検討する。座席など機内デザインに関しては、同社が19年春からホノルル線に導入するエアバス<AIR.PA>の超大型機「A380」も視野にあるとみられる。

全日空の篠辺修社長は「LCCのおかげでフルサービス(キャリア)がやらないといけない領域が明確にできた。LCCとの違いをもっと強調した方がいいと考え、積極的にチャレンジするタイミングだ」と述べた。隈氏自身も「空で生活しているようなもの」と話すなど、よく飛行機を利用するといい、搭乗客としての視点も設計に生かし、日本の魅力を発信する絶好の場としてくつろぎの空間にしたいと語った。

(白木真紀)

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