「やる気のある子・ない子」はどこが違う? 子供の“やる気”は家庭環境の影響が大きい

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 グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、一般的な家庭ながら、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。
活字を読むことは教育においてとても大切(撮影:尾形文繁)

 今回は親の学ぶ姿を見て、自然に学ぶことの大切さを学ばれたエリートを紹介します。

【東京大学大学院 Dさんからの寄稿文】
 私は、両親自身が勉強家で、その姿を見て自然に勉強の大切さを学びました。
 私が幼少期の頃から、興味を持った習い事をなんでもさせてもらいました。ピアノ教室、スイミングスクール、そろばん塾、書道教室などです。高校時代の大学受験期には、部屋に差し入れを持ってきてくれるなど、精神面でのバックアップを行ってくれたことに、深い愛情を感じました。
 また、小学生時代は勉強するようにと口うるさかったのですが、中学時代からはあまり言われなくなりました。しかし両親自身が勉強家であり、その姿を見て自然と勉強の大切さを学びました。将来は子供の主体性を大切にした子育てをしたいと思います。そして口で言うよりも、その姿勢で気づかせるようにしていきたいです。子供が興味や関心があることにチャレンジできる環境を整えてあげることが、親として重要だと思います。

 

<グローバルエリートからのコメント>

今も心に残る差し入れシリーズ

うちでも小学生時代はあれほど手取り足取りだったのに、中学からは学校任せであった。まぁ、このいい学校に入れたんやから、あとは学校を信頼しようということだったのだろう。しかしあまり学校で勉強しなかったので、結局、いろいろ家庭教師とか塾に入れられたが、恥ずかしながら高校を出るまで勉強はつねに受け身であった。

ただ、この差し入れシリーズは結構心に残るもので、私も受験のとき、風邪をひかないよう部屋や布団を丁寧に温めてもらっていたのを思い出す。

なお、うちは母や姉がえらい読書家だったが、その読書好きは全然、私に影響せず、たまに一時期、集中的に本を読みまくった時期もあったが、総じて熱帯魚の飼い方や昆虫図鑑などばかりを見ていた気がする。ただ、いい歳を超えてからビジネス本にとどまらず世界の歴史本などに興味を示すようになり、今では言語の勉強もかねて中国語の本ばかり必死に読むようになっている。面白いのと語学勉強になるのとで一石二鳥であり、時間を有効活用できるため、極めて得した気分になるのだ。

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