高機能空気清浄機は「花粉対策」の最強兵器だ 設置場所で選ぶべき機種がある

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玄関、リビングと続いて、最後に寝室に設置する空気清浄機を紹介したい。多くの家庭では、寝室は、夫婦の衣装部屋を兼ねていることが多いだろう。その場合、玄関でコート類を脱いだ後、寝室で部屋着などに着替えるという流れになる。当然、玄関で落としきれなかった花粉は、寝室に落ちるのだ。

寝室には床面から吸い込むタイプ

「F-VXM70」実勢価格5万2000円前後(写真:パナソニック提供)

床に落ちてたまった花粉を除去することを考えると、寝室に設置するべきなのは、床面近くから汚れた空気を吸い込む機能を備えたパナソニックの加湿空気清浄機「F-VXM70」(実勢価格5万2000円前後)だ。

加湿運転時の適用床面積は約29畳(JAMA基準)だが、8畳の部屋なら約10分で洗浄できる性能となっており、CADR値換算なら、8~10畳ほどの寝室に適したサイズだといえる。

このモデルが寝室に向く最大のポイントとなるのが、本体正面下部から汚れた空気を強力に吸う「メガキャッチャー」機能を搭載していることにある。

花粉は空気中に漂う有害物質の中でも比較的大きいため、床上にたまりやすい。この床上30センチにたまった汚れた空気を、メガキャッチャーで吸い込むことで、効率的に清浄できるというわけだ。さらに、このモデルは加湿機能も搭載しているため、花粉が湿ることで重くなり、床上に落とすことが可能。

また、吸引力を高めるため2方向に気流を放出して、花粉の除去性能を従来モデルよりも約1.5倍にアップした「花粉撃退モード」を搭載するのもポイントだ。

今回は、花粉に対応するため、それぞれの空間に合った空気清浄機の選び方を紹介した。さらに効率的に花粉を除去するためには、床に落ちた花粉を掃除機などで吸い込んだり、屋外で着用したコートなどに掃除機をかけることも大事。さまざまな家電を活用して、効果的に花粉対策を行いたい。

コヤマ タカヒロ デジタル&家電ライター

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Takahiro Koyama

1973年生まれ。大学在学中よりカルチャー誌でライターデビュー。パソコンやデジタル機器、家電製品など電気が流れる機器と、それらにまつわるビジネスについてさまざまな媒体にて執筆活動を展開。得意分野は家電とデジタル機器がクロスする部分。また、米・食味鑑定士の資格も有しており、炊飯器など調理家電の評価・検証にはより力を入れている。

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