役に立つ!学校では教えてくれない検算法 瞬時に検算できますか?

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単純な計算問題などはこの方法でパッと検算できるので、おとしてはいけない問題のミスを確実に防ぐことができます。

それでは、この九去法を使って、先ほどの「929+361+9399=10589」という計算が正しいかどうか検算してみましょう。

まず、左辺の「929」に注目しましょう。929から「9を消す」と、2が残ります。次に「361」について、九去法では、「たして9になる数を消す」ので、3と6を消すと、1が残ります。そして、「9399」から「9を消す」と、3が残ります。

残った2、1、3をたすと、2+1+3=6になります。この左辺の6を覚えておいてください。

次に、答え(右辺)の「10589」に注目します。10589から「9と0を消す」と1、5、8が残ります。そして、1と8は「たして9になる」ので、これも消すと、5が残ります。

この“5”と、先ほど計算した左辺の“6”が一致しないので、この計算は「間違い」だとわかります。

ちなみに、「929+361+9399」の正しい答えは、10689です。10689から、「9と0を消して」「たして9になる数を消す」と6が残ります。左辺の6と一致するので、「正しい」と判定されます。

もしも「たして9になる数を消して」残った数をたした結果が2ケタ以上の数だった場合には、十の位、一の位などそれぞれの位の数をたしていって、最終的に1ケタにしてください。たとえば88なら8+8=16、さらに1+6=7という具合です。

いかがでしょう。3つのルールにしたがって検算するだけなので、慣れると瞬時に検算できるようになります。また、この検算法が優れているのは、たし算だけでなく、引き算、かけ算でも使える方法だということです。

九去法でかけ算の計算を検算してみる

では、今度は「499×599=299001」というかけ算の計算が正しいかどうか、九去法で検算してみましょう。

まず、左辺の499と599から9を消すと、4と5が残ります。この4と5を今度は「かける」と、4×5=20となります。そして、20から0を消すと、2が残ります。この2を覚えておいてください。

次に、答えの299001から、9と0を消すと、2と1が残ります。この2と1をたすと、3になります。この3と、先ほど覚えた左辺の2が一致しないので、この計算は「間違い」だとわかります。

念のために言うと、「499×599」の正しい答えは「298901」です。298901から、「9と0」と「たして9になる数」を消すと、2が残って「正しい」と判定されます。

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