紀伊国屋書店が福岡・天神に10年ぶりに出店 4月下旬、ツタヤなどと「書店戦争」激化か
紀伊国屋書店(東京)が4月下旬、福岡市・天神の商業施設「イムズ」に出店する。天神地区に店舗を構えるのは10年ぶり。店舗面積は約1千平方メートル。天神地区にはジュンク堂書店福岡店やTSUTAYA(ツタヤ)天神駅前福岡ビル店など大型書店の集積が進んでおり、再び“書店競争”が激しくなりそうだ。
紀伊国屋は大手書店の天神進出の先駆けとして、1976年に商業施設「天神コア」に出店。天神を代表する書店として親しまれてきたが、競合他社の相次ぐ出店で競争が激化し、2007年に天神から撤退していた。九州では現在、福岡市博多区の博多バスターミナルなど、宮崎を除く6県で計10店を展開している。
作家によるサイン会やトークショーなどのイベントも
新店舗はイムズ4階に入居。最新情報を求める20〜40代の女性向けに、ファッションやライフスタイル、美容に関する書籍や雑誌を集めた「レディーススペース」を設置する。作家によるサイン会やトークショーなどの文化イベントも展開していくという。
天神への再出店について、紀伊国屋の担当者は「人の往来が最も多い天神に再び店を持ちたいとずっと考えていた」と説明。「期待されている専門書の充実に力を入れながら、お客さまに合わせた店づくりを進めていきたい」としている。
(記者:田中良治)