円安はねのけ南アフリカ旅行が好調な理由

沖縄に似た大自然と「人種のるつぼ」の魅力

円安は輸出産業には追い風だが、海外旅行には逆風。換算レートが現地通貨高になってしまうので、ショッピングなどの支出が割高になってしまうからだ。秋からはツアーなどの価格も改定されるため、海外旅行費用は徐々に値上げされる可能性が高い。
そうした逆風の中で、気を吐く観光地がアフリカ大陸にある。最南端の南アフリカ共和国だ。ネルソン・マンデラ元大統領が中心となってアパルトヘイト(人種隔離政策)を撤廃し、日本との経済交流が進む中で両国の観光も好調に推移している。
2012年の日本から南アフリカへの渡航者数は3万4415人で前年比3割増加(世界全体からの南アフリカ渡航は同10.2%増なので、日本からの勢いは強い)。13年も手堅く見積もっても2ケタ近い増加が見込まれている。来日したトコジレ・カーサ観光副大臣に、まだ日本人にあまり知られていない秘境、南アフリカの魅力を語ってもらった。
アフリカ象などの野生動物を間近に見られる南アフリカ旅行が人気

豊かな大自然、花も食もワインも人気

――南アフリカを訪れる日本人客が年々増加しているそうですね。急成長の理由はどんな点でしょうか。

南アフリカと日本の関係は良好で、長い歴史があります。観光業界も日本市場を非常に重視しています。デスティネーション(渡航先)としての快適さに磨きをかけるだけでなく、毎年、日本人のニーズがどんなものか、継続的な市場調査を行って理解に努めています。観光業界の見本市に参加する業者も昨年の17から29に増えました。また、日本のメディアによる南アフリカの紹介も非常に好意的になってきました。

――観光の見所についても教えてください。他国と比べて日本人客の観光の特徴はありますか?

南アフリカは自然が非常に美しい国です。野生動物の宝庫でもあり、国立公園での観察は、草木が枯れて動物が見つけやすい冬がおススメです。2つの海(太平洋、大西洋)が交わる、アフリカ大陸の最南端に位置しているため、海の動物も見応えがあります。南極から母親鯨が毎年子どもを産みにくるのですが、ヘルマナスという場所では、陸上からホエールウオッチングができます。また、「シャークケージダイビング」と言って、小さな檻に入って海に潜ると、サメがガンガンやってくるアドベンチャーも人気があります。

日本人の特徴としては、お花を愛でる傾向が強いですね。南アフリカでは北ケープ州のナマクアランドで約3週間だけ、冬(南半球なので7~8月)の砂漠一面にデイジーのお花畑が突如として現れます。10月になると、ジャカランダという花が首都プレトリアの街を紫に染めます。この2つの花が日本人に人気です。

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