ヤフオクがフリマへ「ついに本格参入」の真意 ユーザーの高齢化を食い止める武器になるか

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「すぐ買えるものだけ探せる?それもうオークションじゃないよね」と、かわいいキャラクターが突っ込む新CMもスタート(写真:ヤフー)

いよいよインターネット界の巨人が動き出した。2月2日、日本最大のネットオークションサービス「ヤフオク!」を運営するヤフーが、同サービス内でフリーマーケット(フリマ)の機能を本格展開すると発表したのだ。

半年間のテストを経て、すべてのデバイスで開始

ヤフオクで出品を行う際、従来ならプレミアム会員(月額462円)への登録が必須だったが、今回新設された「フリマ出品」を選択すれば登録せずに無料出品できる。加えて、フリマ出品では売り手が設定する即決価格一本で売るため、オークションのように入札・競りの期間(13時間~7日間)を待たず、すぐに売買できるメリットもある。

ヤフオク内では2016年6月から、これと同じ機能である「ワンプライス出品」をスマホアプリ限定で試験展開してきたが、これをPC版のウェブサイトも含め、今月からすべてのデバイスで利用できるようにした。

同時に、買い手が閲覧する商品一覧の画面には「フリマモード」への切り替え機能を追加。通常モードから切り替えると、即決価格が設定されているものだけに絞って一覧表示できるようにしている。

フリマアプリはここ数年、ユーザー数や売買高を劇的に伸ばしている。その先頭を走るのが2013年7月にサービスを開始したメルカリだ。アプリのダウンロード数は日本で4000万、アメリカで2000万を超え、流通額は1月当たり100億円に上る。

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