「人の給与が丸わかり」になるのはいいことか 嫉妬や怒りの先に前向きな効果が生まれる?

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本当は同僚のお給料がいくらか気になりますよね?(写真 :xiangtao / PIXTA)

やっぱり気になる? 他人のお給料

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あなたは他人の給与が気になりますか? 国税庁の「民間給与実態統計調査(平成27年分)」によると、給与所得者5646 万人の平均年収は420万円。前年度比で約5万円アップしています。

給与水準は業種や年代などによって違います。業種で比較して、最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の715万円、次いで「金融業、保険業」の639万円となっており、最も低いのは「宿泊業、飲食サービス業」の236万円。年代ならば男性50~54歳の階層(670万円)が最も高い給与をもらっています。対象を広く考えると違いはさまざまですね。

ただ、比較して感情移入するくらいに気になるのは、もっと狭い領域の話ではないでしょうか。そう、同じ職場の同僚たちとの比較です。同じ職場で同じ世代の社員でも給与が違うとしたら「悔しい」「優越感」を感じるもの。あるいは上司の給与を知って、自分の将来の生活設計を確認したいと思うのは、ごく当たり前のことかもしれません。

ちなみに「社内の同僚について、給与が気になりますか?」と20~40代のビジネスパーソンたちに質問してみると、当初は「気にならない」と回答してくれる人が大半。ところが、

「本当ですか? みなさん、気になるとおっしゃいますよ」

と言いつつ、業界平準の給与データなどを交えて、会話をすすめていくと、

「やっぱり、気になりますね」

などと本音が出てきます。《知りたいけれど、それを口に出すのははばかられる》と考えているのでしょう。

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