ABCマート、「13期連続増収増益」の秘訣は?

全社員が週に最低1回、「宝探し」で奮闘する

売れ筋の商品に絞って徹底的に売り込む。それがエービーシー・マートの強みだ(撮影:今井康一)
靴小売専門店の国内最大手であるエービーシー・マート。国内の店舗数は912店舗(2016年12月末時点)。海外でも韓国を中心に台湾、米国にも店舗を展開しておりグループ合計の店舗数は1100店舗以上に達する。
個人消費が伸び悩み、業界でも店舗が過剰状態にあるといわれる中、エービーシー・マートの業績は14期連続の増収増益に向けて快走を続けている。好調の要因は何か。今後の戦略を含め野口実社長に聞いた。

 

――消費が鈍る中、消費者はどんな商品を求めているのか。

単純な低価格ではなく、相対的な割安感を消費者は求めている。靴についても品質やデザインだけではなく、履き心地や防水性など、高い機能を持った商品がリーズナブルかどうかが重要だ。

また、われわれが売っているのはシューズのブランドでもある。ブランドとは商品のクオリティを保証するものであって、消費者に安心感や信用を担保している。その価値に対してリーズナブルな価格で商品を提供することができると、お客に選ばれる。

輸入商社だった頃のノウハウを活用

現場のニーズから売れ筋商品を見極める。地道に続けてきた努力が連続増収増益につながっている(撮影:梅谷秀司)

――ここ数年、業績を牽引してきたスニーカーのブームが失速したといわれている。

ブームから生活の一部になり、次のステージに突入したと思う。これまでパンプスを履いていた女性たちにとってスニーカーがあまりにも履きやすかったため、定着したことが過去のブームとの違いだ。

IT企業を中心に、ビジネスの場でもスニーカーの着用は進んでいるし、高齢者にも浸透するなど裾野の広がりを実感している。

――商品の仕入れ面でどのような工夫をしているのか。

店舗で展開する商品は、PB(自社企画商品)と他社から仕入れる商品に分かれている。他社から仕入れる場合、海外の有名メーカーと早期に契約を交わし、限定商品を企画している。

また、輸入商社だった頃のノウハウを生かし、自社調達による中間コストの削減や、生産効率化によるリーズナブルな商品開発を意識している。

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