乃木坂46、女性アイドルの頂点に立った必然

あのAKB48とどう差別化し、のしあがったか

いまや地上波テレビ、雑誌、ネットでは最も露出が多い。乃木坂46は、AKB48、ももいろクローバーZらを超え、日本の女性アイドルグループのトップに立った(筆者撮影)

女性アイドルグループ、「乃木坂46」の勢いが止まらない。

2016年11月に発売したシングル『サヨナラの意味』が発売初日で累計出荷101万3000枚となり、同グループで初めてのミリオン認定(日本レコード協会調べ)となった。AKB48以外では実に9年4カ月ぶりという快挙だ。これまでのシングル16作品の累計出荷枚数は1000万枚を突破。2016年末のNHK紅白歌合戦でも後半の紅組トップバッターを務め、卒業を発表している人気メンバーの橋本奈々未をセンターに、ワインレッドのドレスに身を包んだメンバーたちが初ミリオンとなった同曲を歌い、精彩を放った。

乃木坂46は2011年8月、AKB48が人気の絶頂期を迎えていた、まさにそのときに結成された。AKB48の「公式ライバル」という触れ込みでメディアに登場。仕掛け人はAKB48の総合プロデューサーとして知られる作詞家・秋元康氏で、AKB48より人数が2人少なくても負けないという意味を込めて、46としたという。現在では、2015年に結成された「欅坂46」と併せて、「坂道シリーズ」と称されている。

大魚を逃したソニーが「リベンジ」

実は2005年12月に立ち上げたAKB48がインディーズ期を経て最初に契約していたのは、ソニーミュージック(ソニー・ミュージックエンタテインメント〈SME〉傘下会社の総称)だった。SME傘下だったデフスターレコーズに所属し、2006年に『会いたかった』でメジャーデビュー。以後、2008年の『桜の花びらたち2008』まで8枚のシングルを出し、ヒットチャート上位に食い込んでいった。

ところが、同シングルCDの販促方法をめぐって返品、返金などのトラブルが発生。また秋元氏から次々に繰り出される、斬新なアイデアとそのスピードに当時のソニーミュージック側の体制が追いつかず、両者協議のうえで2008年10月に契約を終了した。AKB48は同年にキングレコードに移籍。翌2009年の『RIVER』以降は、チャートで連続1位を更新し続ける、国民的アイドルグループに成長を遂げたのである。

「逃がした魚は大きかった」――。

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