茨城県

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経済産業省が2016年3月に発表した「工業立地動向調査 2015年(1~12月)」で、茨城県は、工場立地件数、立地面積、県外企業立地件数の3項目すべてで全国1位となった。同県の1位は3年連続。3年連続の「3冠」は1967年の調査開始以来全国初である。産業集積が進む背景には首都圏に近接する好立地に高速道路や港湾、空港などの交通インフラの整備が進む恵まれた環境に加え、企業に対するさまざまな支援策が継続して行われていることが評価されているようだ。
国土交通省常総国道事務所撮影

交通インフラ整備が進み
企業の進出が相次ぐ

2016年11月、アイリスオーヤマが茨城県阿見町に発光ダイオード(LED)照明の新工場となる「つくば工場」を建設すると発表した。建設地は首都圏中央連絡自動車道の阿見東インターチェンジ(IC)に近い阿見東部工業団地内で、首都圏や関東全域への交通アクセスが良いことから同地を選んだという。

同社以外にも、茨城県への企業進出や拠点拡充が相次いでいる。

日野自動車は、マザー工場として同社のグローバル戦略を担う古河工場(古河市)の全面稼働を1月に開始した。日本ジェネリックは、筑波北部工業団地(つくば市)で用地を追加取得し、生産工場または研究開発拠点とすると発表。またファナックは、将来的な増産を視野に筑西市に28.7ヘクタールの用地を取得した。ほかにも精密バルブ製造のフジキンも、同社のつくば先端事業所(つくば市)の生産を大幅に増産する計画だ。

大手企業だけでなく、中堅企業やベンチャー企業までもが、茨城県への進出を決定。業種も、製造業からサービス業まで多岐にわたる。さらに物流拠点としてのみならず、主要な生産・研究開発拠点として同県を選んでいる企業も少なくない。最近では、本社機能を移転させることを検討する企業もあるという。

茨城県が多くの企業から支持される理由はどこにあるのか。まずは恵まれた立地であろう。都心から30キロ~150キロというロケーションは、市場や取引企業との近接性を実現する。さらに特筆すべきは、着実に進む交通インフラの整備だ。

茨城県内には南北に走る常磐自動車道、東西を横断する北関東自動車道、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、東関東自動車道水戸線の4つの高速道路がある。圏央道については、未開通区間である境古河―つくば中央両IC間がいよいよ17年2月26日に開通する。これにより圏央道の茨城県内区間がすべてつながり、東北自動車道、関越自動車道、中央自動車道、東名高速道路と接続される。成田空港や都心、東海地方などへのさらなるアクセス向上が実現するわけだ。このほか、東関東自動車道水戸線の鉾田ICから茨城空港北IC間も17年度に開通が予定されている。

これらの取り組みに対する影響も出ている。つくば関城工業団地(筑西市)、結城第一工業団地矢畑地区(結城市)、つくば下妻第二工業団地(下妻市)などの工業団地はいずれも短期間で完売。

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