マッキンゼーの何がすごいのか 社員1万7000人以上の最強ブレーン集団

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人材輩出に異変 昇格後に去る若手も

ここ数年、日本で若手卒業生の活躍が目立つようになってきたのも、このことと無関係ではない。「アップ・オア・アウト(昇格できない者は去れ)ではなく、アップ・アンド・アウト(昇格して去る)が増えている」と複数の卒業生が証言する。「リーマンショック以降、厳しくなっている。外に出たほうが活躍の機会があると考える人は多い」。

しかし、マッキンゼーのミッションが揺らぐことはない。「卒業生の活躍は人材育成に成功したことの証し。卒業生の成功はマッキンゼーの成功そのものだ」(ジョルジュ・デヴォー日本支社長)。卒業生ネットワークを活性化させる取り組みにも、ますます力が入る。「今後12カ月以内にすべての卒業生用のウェブサイトにおいて、新たにフェイスブックのようなSNS機能を入れる。これによりいっそう充実したコミュニケーションができるようになるだろう」(グローバルアルムナイ・リレーションズ担当ディレクターのショーン・ブラウン氏)。

まるで学校のような特異なブレーン集団──。人材輩出企業として、存在感を放ち続けている。

今週号の週刊東洋経済は「マッキンゼー学校」を特集。日本における「マッキンゼー卒業生」はおよそ1000人に過ぎない。しかし、各界での彼らの活躍ぶりは特筆に値する。本特集では、卒業生が共通して身につけている「最強メソッド」を紹介するとともに、入社試験を掲載。130人に及ぶ人脈図も掲載した。今以上にインパクトのある仕事を目指すビジネスパーソンだけでなく、狭き門を目指す若手にもぜひ読んでいただきたい。
週刊東洋経済編集部
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