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中高6年間かけて学んだのに……
「使えない」「話せない」英語でいいの?
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英語が苦手だという人は少なくない。せっかく中高6年間英語を勉強する機会があるにもかかわらず、文部科学省が高校3年生を対象として実施した英語力調査(平成27年度)を見ると、英語が好きではないという回答が半数を上回っている状況だ。
しかし、これからの社会の変化を考えたとき、英語が「使えない」「話せない」で本当にいいのだろうか。これからの時代に向けて、どのような英語力が求められているのか。そしてそれに対応しようとしているどのようなサービスがあるのか。Z会ICT事業部指導課英語担当主任である阿部春映氏に解説してもらった。

なぜ「4技能」が重視されるのか

世の中は今、グローバル化が進んでいる。これからの時代は多文化・多言語・多民族の人たち、いわゆるダイバーシティの中での協働が重要になるとも言われている。だが、こうしたグローバル化の流れに、日本人の英語力は十分に対応できているだろうか。実際、中高6年間にわたって英語を勉強しても、社会人になってから必要に迫られて英語の学び直しをしている人は少なくない。

グローバル化に対応した英語力とはどのようなものだろうか。Z会ICT事業部指導課英語担当主任で、海外在住歴がある阿部春映氏は次のように語る。

「外国語の力を測るヨーロッパの標準規格であるCEFR(セファール)で判定すると、日本は高校3年生でも最も初歩のレベルであるA1に分類される人がかなりの割合を占めています。6年間も英語を勉強するにもかかわらず、日本の英語教育は必ずしも実を結んでいないのです。しかし、インバウンドで外国人観光客が増加し、街に出れば英語が日常的に聞こえてくるような状況にある日本において、実際の生活で使える英語力を身に付けることが必要なのは間違いありません」

通信教育や教室など幅広い学習サービスを提供するZ会の特長は、受験にとどまらない本質的な学力の習得を目指しているという点にある。英語についても同様で、他者と協働するために実際に役立つ英語力として、「聴く」「読む」「書く」「話す」の4技能をバランスよく身に付けることが大切だという考えのもと、新しい英語教育の実現に積極的に取り組む方針であるという。

「従来の日本の英語教育は文字から入ることが中心でしたが、欧米では外国語を習得するときに音から入ります。つまり『聴いて、話す』ことが中心なのです。ある意味、幼児の言語習得プロセスに近いものですが、そのほうが自然なのではないでしょうか。これからの英語教育は、従来からある文字情報中心の教育に加えて、画像・映像・音声といった視覚・聴覚から得る情報を活用した教育を進め、4技能を同時に高めていくことが望ましいと考えられます」(阿部氏)

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