一方、普段、われわれが食べている牛肉は「グレイン・フェッド・ビーフ」(穀物飼育牛)と呼ばれ、穀物で飼育されています。日本では、霜降り牛肉を生産するために、牛舎内のさくに入れ、高カロリーの穀物飼料を与えて運動を制限し、人工的に太らせる飼育が主流です。
グラス・フェッド・ビーフ、グレイン・フェッド・ビーフのどちらが良いというのはありませんが、今回はすでに流行の兆しをみせるジビエとともに、今年の牛肉流行キーワードになると予測するグラス・フェッド・ビーフについて解説しましょう。本寄稿については、グラス・フェッド・ビーフをリーズナブルに提供する「肉塊UNO」(港区西新橋)宇野オーナーへのインタビューをベースに執筆しました。宇野オーナー自身も糖質制限を前提に、グラス・フェッド・ビーフを毎日食することにより、2カ月で体重を78キログラム→68キログラムへと健康的に10キログラム減量した実績を持っています。
宇野オーナー自身がグラス・フェッド・ビーフを食べてどのようにやせたのか? たいへん興味のあるところです。食事の一例としては、朝食は果物とゆで卵、昼食は焼き魚と小鉢などの定食、夕食はグラス・フェッド・ビーフ500~600グラムと野菜です。断糖ダイエットではなく、あくまで糖質制限をしたということで、たまにはパンやご飯などの炭水化物も摂取し、適度の運動も欠かしませんでした。2カ月継続した結果として、肌がきれいになり、安眠で疲れづらく、体調良好、おまけにやせる肉体を手に入れることができたといいます。
やせる効果の中心的な役割を担っていたのが、毎日食べていたグラス・フェッド・ビーフです。摂取することで、減量、美容、脳機能の改善、病気予防(がん予防や糖尿病の改善)にも効果的だといわれています。人類が古来から食してきた牛肉はグラス・フェッド・ビーフであり、グレイン・フェッド・ビーフと比較しても高い栄養価を保有しています。ストレスなく自然に育ったグラスフェッドが牛肉の持つ本来の効果を発揮するのもわからなくありません。
やせる体と健康な体に効果的な3つの理由
1. オメガ3という良質な脂質(グレイン・フェッド・ビーフの2~5倍)
代表格であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)は中性脂肪や悪玉コレステロール値を下げるだけでなく、血流を良くして代謝を改善させ、肌のハリを整え美肌効果があります。まさに良いことずくめの脂質です。
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