任天堂スイッチはコントローラーが凄かった 単品のスペックではなく、「仕掛け」で勝負

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左から携帯モード、テレビモード、テーブルモードと、3つのモードで遊べる(撮影:田所千代美)

対して、一見素朴な作りに見えるジョイコンには、さまざまな仕掛けが詰め込まれている。左右両方を使った操作に加え、片方を人に渡して2人同時プレイができる。加速度センサーやジャイロセンサーが組み込まれており、従来機の「Wii」や「WiiU」と同様、コントローラーそのものを動かすことによる操作も可能だ。NFCリーダーも内蔵しており、任天堂が発売しているフィギュアやカード型の周辺機器「amiibo」との連携もできる。

「HD振動」とは?

プレイヤーの動きで相手と戦うボクシングゲーム「ARMS」も披露された(撮影:田所千代美)

さらなる新機能として紹介されたのが「モーションIRカメラ」と「HD振動」だ。モーションIRカメラはモノの形や動きを検出する機能で、体の動きを使った操作が可能となる。HD振動は振動を通じてさまざまな感触を再現する機能で、「ハプティック」と呼ばれる分野にある。

振動で感触を伝えるという発想そのものは従来からあるが、電子部品業界では数年前から脚光を浴びる技術となっていた。きっかけとなったのは米アップルが「iPhone6s」でハプティック機能を採用したことだ。

民生機器から自動車、医療にまで応用の利く技術だったこともあり、日本電産やアルプス電気などの大手部品メーカーはこの機に乗じて開発を加速、機能の向上が進んでいた。今回のプレゼンテーションでは、ジョイコンをコップに見立て、コップに氷を入れたときの「カラン」とした感触までも再現できる、とその精密さを表現した。また、ジョイコンを使った卓球など、新機能を生かした体感ゲームも紹介された。

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