乾燥から花粉対策まで「最新加湿器」の選び方 「加湿方式」の選択が重要だ

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ダイニチ工業「HD-RX716」。気化式と温風気化式を組み合わせたハイブリッド方式を採用(写真:ダイニチ工業提供)

そして最後が、これらの複数の方式を組み合わせたハイブリッド方式だ。気化式+温風気化式や超音波式+ヒーター式など複数の組み合わせがある。

今回、オススメするのが、このハイブリッド方式の加湿器だ。ダイニチ工業のハイブリッド式加湿器は、水を含んだフィルターに風を当てて気化して加湿する気化方式と、温風を当てる温風気化方式を湿度に応じて自動的に切り替える。気温や湿度が低いときは温風気化方式で室内を強力に加湿し、湿度が60%を超えると気化方式に切り替わり、省エネで加湿する。

寝室に設置する場合には、寝付くまでの最初の1時間は静音性重視で動作する「おやすみ加湿」機能を備えた「RXシリーズ」がベスト。価格は木造和室12畳、プレハブ洋室19畳用の「HD-RX716」が2万円強。リビングなどに設置する場合は、上記機能がない代わりにお買い得なHDシリーズ(HD-7016は価格1万8000円前後)が狙い目だ。

ハイブリッド式(気化式)は、加湿時のスチームやミストが見えないため、見た目で加湿しているのが感じられないのが残念だが、同モデルの加湿能力は最大毎時700ミリリットルと非常に高い。著者宅でも実際にリビングで使っているが、1日中しっかりと加湿できている。

省スペースなら「加湿空気清浄機」

加湿器を選ぶときの候補のひとつになるのが、1台で空気清浄機と加湿器の機能を備えた加湿空気清浄機だ。置き場所がひとつですむため、設置スペースをとらないのが魅力。国内家電メーカーの空気清浄機には、この加湿機能付きが多い。

独自のストリーマ技術で、加湿用の水やフィルターをキレイにしてくれるダイキン工業「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70T」(写真:ダイキン工業提供)

加湿空気清浄機で魅力的なのが、ダイキン工業の「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70T」で、価格は5万6000円。加湿方式は気化式で、加湿能力は毎時600ミリリットル(プレバブ18畳、木造11畳)。加湿能力だけを見ると、それほど特筆するレベルではないが、ダイキン工業の製品にはほかにはない機能がある。それが加湿する水やフィルターの除菌機能だ。

ダイキン工業の加湿空気清浄機には、吸い込んだ空気に含まれる有害物質をプラズマ放電の力で分解するストリーマ技術を搭載している。このストリーマを加湿用のフィルターや水に放出することで、加湿フィルターや加湿する水の中の細菌を抑制。つねにキレイな水で加湿できるのだ。加湿器の水の汚れが気になる、キレイな水で安心して加湿したいという人に向くモデルだ。

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