仕事で勝つには「インプット優先」をやめよう

「習ったことしか使えない」学校教育の弊害だ

まずやってみる。その姿勢から生まれるものとは?(写真: AH86 / PIXTA)
私はコンサルティング会社に在籍した12年以上にわたる期間、大企業・中小企業をあわせて1000社以上を訪問し、そこで働く8000人以上の人々を見てきた。
マスメディアや本、ネットには「偉大な成功者たち」のエピソードが数多く並んでいるが、長く働くうち、「偉大な成功者たち」に関するエピソードよりも、身のまわりにいる、普通の人々に学ぶことのほうがはるかに多いことがわかった。だから、私の紹介する話は普通の方々が悩んで出した結論や、必ずしも成功とは言えない体験談、現場での素直な感想などである。
一度に大きな変化を起こすことは誰にもできない。何かを成し遂げようとするならば、それなりの準備や時間をかけて物事に取り組む必要がある。この連載の目的は、そのような方々の一助となることである。

インプットが先か、アウトプットが先か

誰しも、「効率的にスキルアップしたい」と願っているだろう。だが、どのようにすれば効率的にできるか、については意見が分かれる。そして、意見が分かれるテーマの1つに、スキルアップの手段として「インプット」が先か、「アウトプット」が先か、がある。わかりにくいので、例を挙げよう。

たとえば、英語の勉強をする際に、「インプット」を先にする人は、単語の勉強、文法の勉強、言い回しの勉強などを先にする。そして、ある程度それが頭に入ったところで、次に「実際にネイティブスピーカーと話す」という順番になる。「アウトプット」を先にする人は、「ネイティブスピーカーと、とりあえず身振り手振りでもいいので話してしまう」が先だ。その後、「こう言えばよかったのか」「これを言ってみよう」と、補強するためのインプットをする。

もちろんこれは、勉強だけでない。たとえば、自社メディアの立ち上げをまかされたとする。「インプット」を先にする人は、各種の自社メディアを研究し、分析する。そして得られた知見を使い、メディアをつくっていく。「アウトプット」を先にする人は、とにかくまず自社メディアをつくってしまう。記事と、媒体さえあればメディアの形はできてしまうのだ。とりあえずつくってみて、読者の反応を見ながら修正する。

仕事のスタイルはさまざまなので、ここでその是非を問うことはしない。しかし、私が出会った、いわゆる「仕事のできる人たち」は、おおむね「アウトプット」派であったように感じる。

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