平均年収「東京除く関東340社」ランキング 1000万円超2社、日産やイオンを超えるのは?

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横浜の中心部。東京を除く関東圏で高給な企業は横浜に集中している(写真:たっきー / PIXTA)

東洋経済オンラインは『会社四季報』(新春号が発売中)でも掲載しているデータを活用して、全上場企業約3600社を全国7地域(北海道東北、東京除く関東、東京、中部、近畿、中国四国、九州沖縄)に分けた平均年収ランキングをまとめた。

これまで「東京都トップ500社」「東京都ワースト500社」を配信してきたが、第3弾として「東京を除く関東」(神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木の各県)に本社を置く340社のランキングをお届けしよう。

2015年9月期~2016年8月期の有価証券報告書に掲載された値を用いた。本社の所在地は、有価証券報告書発行時点の情報にあわせるために、『会社四季報』2016年4集で調査した実質的な本社とした。

業績好調の半導体関連企業が上位に

年収1000万円の大台を超えた会社は2社だった。上位7位は神奈川県の横浜市に本社がある。東京以外の関東地方では、横浜市内に本社を置く会社が集中していることがわかる。

『会社四季報 2017年1集』(東洋経済新報社)。上場企業各社の財務、各種基本情報のほか、平均年収なども網羅。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

1位は半導体商社のマクニカ・富士エレホールディングス。2015年4月にマクニカと富士エレクトロニクスが統合し、国内を代表する半導体商社となった。ランキングに掲載した平均年収は、ホールディングスの単体31人の平均年収のため、連結ベースで2555人の従業員がいる全従業員の平均より若干高い数字になっている。

昨年1位だった半導体検査装置が主力のレーザーテックは、2位。年収ベースで10万円ほど下がったものの、1000万円を上回る水準を維持している。同社は半導体や液晶テレビのパネル生産に不可欠な検査装置等を製造している。独自の技術力が強みだが、研究開発に力を注ぎ、他社に追随できない技術を磨いて高賃金体制を維持している。

全国的に有名な企業では9位イオン(純粋持ち株会社)が822万円(平均年齢45.5歳)。10位キッコーマン816万円(同42.7歳)、12位日産自動車795万円(同42.8歳)、19位オリエンタルランド775万円(同44.0歳)などが上位にランクインしている。集計対象企業を単純平均すると571万円(同40.6歳)となった。

昨年も同様のランキングを紹介したが、今年は直近の年収の変化も捉えられるように前年度との差額を併載したほか、平均年齢も加えた。なお、ランキングでは単体の従業員数が20人に満たない場合や平均賃金が掲載されていない会社は対象外としている。

持ち株会社は、グループの管理業務を行う少数の社員の平均年収のみを開示しているため、一般的な従業員の平均より高い年収が公表されているので、判別できるようにしている。なお、持ち株会社にあたるかどうかの判断は、集計時点の実態に合わせたものだが、社名は最新の社名変更を反映している。

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