大波乱になる?有馬記念と2017年を予想する 「7」がつく年は、100%ヤバイ年になっている

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あと、単穴として注目したいのはマリアライトだね。いわゆる「叩き良化型」かつ「重めの馬場が得意」なことは、すでに多くの競馬ファンの知るところ。切れはしないけど長続きする末脚は、ペースの割に上がりがかかりやすい有馬記念のレースイメージに合致するね。

さらに連下としては、3着を外すイメージが湧きにくいキタサンブラックと、オークス勝利があるミッキークイーンを押さえておきたいと思う。

気づいたら日本の競馬は世界の先頭に?

ぐっちー:いやー、もう、2016年はジャパンカップの勲章も手にした北島三郎さんと、ついにというかやっとというか、とにかくGⅠを制覇することができた里見さんの馬主対決、と言っても過言ではないでしょう。

ということで、キタサンブラック、サトノダイヤモンドのワンツーフィニッシュで決めてもらいたいですが、中山のコースも、このレースもやっぱりトリッキー。枠順次第だと思っていたけど、なんとキタサンはご存じのように鞍上の武豊騎手が1枠1番を引きましたね。

武豊というか、北島さんの引きの強さはなんなんでしょう!一方、サトノダイヤモンドは6枠11番。本当はもう少し内側に行きたかったのでは…。

2016年のJRAも、売り上げが順調に伸びており、有馬記念も結構な売り上げになりそうだとのこと。広島カープが前に優勝したのが1991年。株価はピークを越えていたけど、まさに平成バブルの最盛期だったわけでありまして、カープが優勝するときは景気がいいのです。2017年こそはぜひ日本一になって、日本経済をけん引してもらいたいものだと切に願っています。

吉崎:2016年は日本でも海外の馬券が買えるようになった歴史的な1年だったけど、それと呼応するように海外のレースでの日本馬の活躍が目立った。そしてすでに「デム=ルメ」(デムーロ、ルメール)など、世界の一流ジョッキーがJRAに所属している。いろいろあるけど「気づいたら先頭に立っていた日本中央競馬会、日本競馬界」と言ってもいいかもしれないね。2017年も質の高いレースを期待したいね。

ぐっちーさん 投資銀行家

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ぐっちーさん ■本名:山口 正洋(やまぐち まさひろ)。投資銀行家。1960年東京都港区生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。丸紅を経てモルガン・スタンレー、ABNアムロ、ベア・スターンズなど欧米の金融機関を経て、ブティック型の投資銀行を開設。M&Aから民事再生、地方再生まで幅広く ディールをこなす一方、「ぐっちーさん」のペンネームでブログを中心に大活躍。2007年にはアルファブロガーを受賞、有料メルマガも配信中。さらに『AERA』や『SPA!』で連載をもちつつ、テレビやセミナーでも人気。主な著書に『なぜ日本経済は世界最強と言われるのか』(東邦出版)、『ぐっちーさんの本当はすごい日本経済入門』『ヤバい日本経済』(後者は共著、いずれも東洋経済新報社)などがある。競馬予想も一流。一方でメインレースはほどほどで、平場の条件戦などを好む。【2019年9月29日19時編集部追記】2019年9月24日、山口正洋さんは逝去されました。ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。

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山崎 元 経済評論家

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やまざき はじめ / Hajime Yamazaki

1958年札幌市生まれ。東京大学経済学部卒業。経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表(投資と投資教育のコンサルティング会社)と複数の肩書を持つ。三菱商事、野村投資信託、住友信託銀行、メリルリンチ証券など計12回の転職経験を生かし、お金の運用、経済一般、転職と自己啓発などの分野で活動中。著書に『超簡単 お金の運用術』(朝日新聞出版)『「投資バカ」につける薬』(講談社)『お金がふえるシンプルな考え方』(ダイヤモンド社)など著書多数。馬券戦略は馬連が基本。【2024年1月5日編集部追記】2024年1月1日、山崎元さんは逝去されました。心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りします。

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かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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