年始に起きがちな「嫁姑戦争」を避ける知恵 憂鬱なお正月を克服する3つの方法がある

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今回は旧い家制度からまだ解放されておられない姑さんたちに、強く訴えたいと思います。若くて“従順”で、不満を持ちながらも旧い時代の嫁をしてくれている人こそ、怒ると怖いものです。蓄積させた不満を爆発させ、親子関係・親戚関係をこじらせたという話はよくあることです。姑側には、その前にそのような火種を作らない気配りが、重要だと申し上げたいのです。

お正月くらいは、帰省したきょうだいとその家族が動けばよろしいでしょう。お嫁さんもさっさと帰省させるか、座布団に座らせておくくらいの気配りが、この関係では重要だと申し上げたいです。

(勿論、お嫁さん自身がそのようにもてなすことを、心から望んでいる親戚関係があったり、伝統行事や法事を次世代に継承するために欠かせないお嫁さんの役割からまで、解放せよといっているのではありません。)

2.客気取りでも「帰省」するだけかわいい

お正月に多い不満の1つは、別居するお嫁さんが何年経っても“お客様”として帰省し、そのもてなしに疲れ、老いゆく身にこたえるという姑や、その身を案じる小姑の声です。

ここはひとえに、お嫁さんへの期待値を大幅に下げて、「正月に帰ってくるだけでかわいい」と見るべきです。

そもそも、世の中の悲惨なお嫁さんの事例に比べれば、「夫の実家で客気取り」くらい、なんでもありません。世の中には、夫やその家族の、本当にささいな言葉や振る舞いに激怒するお嫁さんもいます。このようなお嫁さんにも、息子を人質に取られているのも同然の親は、よほど賢明に息子夫婦を教育できる人を除いて、ほとんどは手も足も出ないのが実情です。

それに正月のたびに、体調が悪いという口実で、息子や孫も道連れに帰省しない嫁もいるのに比べれば、「帰ってくるだけでかわいい」ものです。

私は大皿・小皿やコップだけは使い捨ての紙製だった、お料理は豪華なお正月のパーティーに参加したことがあります。それだけでも随分洗い物が軽減されるだろうと感心したことでした。

昨今は出来合いの料理もピンキリで売っています。財布事情ともてなす側の体調に合わせて無理のない準備をし、洗い物もできるだけ簡単に済むよう工夫し、それでも発生する片付け物は、徐々に“お客様”を巻き込むよう、持っていくのはどうでしょう。

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